中小企業支援研究vol2
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中小企業支援研究 別冊 Vol.225小企業経営者へのインタビュー調査を行い、記録を機構内に蓄積しています。研究機構関係者と学内及び他大学の中小企業研究者や中小企業調査・研究機関との連携を図っています。そして、本機構関係者などの中小企業研究の成果やインタビュー結果などの本機構が蓄積した情報を積極的に公表するために、機関誌『中小企業支援研究』を発刊しています。同誌の内容は研究所のホームページ上でも公開されています。同誌の発行は当面は年度末となっていますが、上期末に同誌別冊(インタビュー特集)を刊行することとしています。 第2に、中小企業支援活動を行っています。このために、政府系金融機関、銀行・信用金庫、中小企業庁、中小企業基盤整備機構、関東経済産業局、関東財務局、千葉県庁、市川市役所、千葉県商工会議所、他大学などと連携しつつ、経済研究所及び本機構の主催・共催で、中小企業支援のための学術的で実践的なシンポジウムや講演会を開催しています。2014年10月11日には、研究所主催・本機構企画による公開シンポジウム「中小商業の魅力づくり 〜 成長・革新の知恵と技を考える 〜」を開催しました。この報告内容は、機関誌『中小企業支援研究』Vol.2に掲載されています。また、必要に応じて中小企業の経営革新、事業再生、人材育成などに関する中小企業向け研修講座を開催しています。2014年5月17日には、関東経済産業局、中小企業関係者を講師に招いて、「中小企業等に対する支援策についての講習会」を開催しました。この報告は、経済研究所の情報機関誌『CUC View & Vision』No.38に掲載されています。本年10月31日には、経済研究所主催・本機構企画による公開シンポジウム「中小企業の事業承継 〜 後継者育成と支援施策の着眼点」を開催することになっています。本学は「経営革新等支援機関」として経済産業省から認定を受けています。本学大学院・社会人教育センターが核となり、これと連携して中小企業経営革新支援を行うことにも、本機構は取り組んでいます。 第3に、中小企業・地域活性化のための受託調査も実施しています。2013年4月以来、勝浦市総合活性化のための調査を実施中です。同市の商業と観光による賑わいの街づくりを目指してアンケート調査を実施し、2014年3月にはその成果を『勝浦市総合活性化調査事業報告書』としてまとめました。現在、これに基づく同市の商業・観光活性化事業に取り組んでいます。 第4に、本学大学院中小企業診断士養成コース修了者の能力向上にも努めています。このために、大学院・社会人教育センターに協力しつつ、養成コース修了者向け講習会の開催や、経験豊かな中小企業診断士と養成コース出身の新進の中小企業診断士が連携した中小企業向け経営相談会などの開催に取り組んでいます。 第5に、海外の大学、研究機関とのネットワークを作り、国際的な中小企業研究・支援活動を推進することを課題としています。2015年9月4日には、本機構長の齊藤壽彦教授が、中国「遼寧社会科学院財政金融研究所」主催の学術交流会で、「日本における地域密着型金融の展開と地域経済の活性化」について報告しました。5 中小企業研究・支援センター化を目指して 本機構は、千葉県はじめ首都圏の中小企業研究・支援のセンターとして、また、日本の中小企業研究・支援のセンターとして、知的財産を蓄積し、情報を広く発信し、中小企業の抱える課題を解決する一翼を担いたいと願っています。 多くの方々の本機構に対するご支援、ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。2014年10月11日「公開シンポジウム」報告質疑応答

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