中小企業支援研究vol4
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中小企業支援研究 別冊 Vol.423 本機構は以下のような活動を行っています。 まず第1に、中小企業研究活動を行うとともに、中小企業に関する情報を収集しています。ことに経験豊かな中小企業経営者へのインタビュー調査を行い、記録を機構内に蓄積しています。研究機構関係者と学内及び他大学の中小企業研究者や中小企業調査・研究機関との連携を図っています。そして、本機構関係者などの中小企業研究の成果やインタビュー結果などの本機構が蓄積した情報を積極的に公表するために、機関誌『中小企業支援研究』を発刊しています。同誌の内容は研究所のホームページ上でも公開されています。同誌の発行は当面は年度末となっていますが、上期末には同誌別冊(インタビュー特集)を刊行してきております。 第2に、中小企業支援活動を行っています。このために、政府系金融機関、銀行・信用金庫、中小企業庁、中小企業基盤整備機構、関東経済産業局、関東財務局、千葉県庁、市川市役所、千葉県商工会議所、他大学などと連携しつつ、本研究所及び機構の主催・共催で、中小企業支援のための学術的で実践的なシンポジウム、講演会を開催しています。2016年12月17日には、地域づくりのマネジメントの第一人者である有識者を基調報告者として招いて地域づくりの要諦に関する重要な示唆を受けるとともに、地域において地域資源活用により活性化を実践している者の事例報告や、本学学生による活性化の取組みの報告などを通じて、そのあり方について考察するパネルディスカッションを行う、「地域資源活用による活性化~若者(大学生)・よそ者(プロデューサー)目線の活用で地方創生~」と題する研究所公開シンポジウムを開催いたしました。この報告内容は、機関誌『中小企業支援研』Vol.4に掲載されています。また、本年11月25日には、経済研究所・本機構主催による公開シンポジウム「中小企業の成長と地域金融機関の融資~事業性評価に基づく融資への中小企業の対応のあり方~」を開催することになっています。また、必要に応じて中小企業の経営革新、事業再生、人材育成などに関する中小企業向け研修講座を開催しています。本年度は、7月1日に関東経済産業局の課長を講演者として招いて、「中小企業等に対する支援策~補助金の有効活用を中心として~」と題する公開講習会を開催いたしました。本学は「経営革新等支援機関」として経済産業省から認定を受けています。本学大学院・社会人教育センターが核となり、これと連携して中小企業経営革新支援を行うことにも、本機構は取り組んでいます。 第3に、本学大学院中小企業診断士養成コース修了者の能力向上にも努めています。このために、大学院・社会人教育センターに協力しつつ、養成コース修了者向け講習会の開催や、経験豊かな中小企業診断士と養成コース出身の新進の中小企業診断士とが連携した中小企業向け経営相談会などの開催に取り組んでいます。 第4に、海外の大学、研究機関とのネットワークを作り、国際的な中小企業研究・支援活動を推進することを課題としています。5 中小企業研究・支援センター化を目指して 本機構は、千葉県はじめ首都圏の中小企業研究・支援のセンターとして、また、日本の中小企業研究・支援のセンターとして、知的財産を蓄積し、情報を広く発信し、中小企業の抱える課題を解決する一翼を担いたいと願っています。 多くの方々の本機構に対するご支援、ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。2016年12月17日「公開シンポジウム」報告活発な議論が展開されたパネルディスカッション

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