中小企業支援研究vol4
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中小企業支援研究 別冊 Vol.42社員が働きやすい環境と、お客様が快適に過ごせる売り場を追求するお客様とスタッフが共に幸せになる経営理念佐竹 御社の会社概要でも経営理念が掲げられていますが、経営理念とその下位概念である中長期的なビジョン、社長の想い、信条について、伺いたいと思います。田村 経営理念は「HAPPY & SMILEの創造」です。内容は、私たちが販売する商品を通して、商品をご使用になるお客様とお届けする私たちが共に「HAPPY」になれることです。「HAPPY」となることを創りたいです。それには、お客様と、私たち流通業者が一緒に、商品を創るところからアフターサービスに至るまで、一貫した業務を「HAPPY」にしていきます。常に、どのような状態がお客様と、私たちにとって「HAPPY」と言えるのか常に問いかけ、より多くのお客様の生活に「HAPPY & SMILE」を創り出すために、私たちは学び続け前進し続けます。佐竹 ホームページや、冊子に「経営理念」を明文化されていますが、いつ頃制定されましたか。田村 2006年の秋、9月頃です。社長就任1年後に明文化しました。それ以前には明確な「経営理念」は、ありませんでした。佐竹 「経営理念」を創ったプロセスについて教えてください。田村 会員となっている中小企業家同友会のご指摘で、「経営理念」がないと、社員がどの方向に行くか分からないので、作らないといけないと感じました。そんな時、任天堂の元社長 岩田聡氏の「ハッピーを創り出す」という想いに共感し、「HAPPY」な状態を創造し、お客様も私たちも笑顔になる商品、サービスを創り出したいということから、「HAPPY & SMILE」という言葉が生まれました。佐竹 社長に就任してから、中小企業家同友会が提唱している指針が必要だと強く感じ、任天堂の元社長の「ハッピーを創り出す」に共感して、「HAPPY & SMILE」を明文化した流れですね。お客様とスタッフの「HAPPY & SMILE」の実現佐竹 「HAPPY & SMILE」を具体化するために、どの事業領域(フィールド)で、どんな戦略を持って、他社との違い、他社ではできないものを提供されていますか。今回は、千葉県松戸市に本店を構え、イトーヨーカドーなどの総合スーパーに5店舗を出店し、スタッフの働きがいを追求する株式会社たむらの代表取締役田村誠一郎さんにお話を伺いました。社長プロフィール田村誠一郎(たむらせいいちろう)。大学卒業後の1988年にアパレルメーカーのアクセサリーを取り扱う子会社に入社後、同年12月に父親が経営する株式会社たむら洋品店(現株式会社たむら)に入社。2005年共同代表、2010年に単独代表に就任し、多店舗展開で事業の拡大を目指し、現在に至る。経営者インタビュー【株式会社たむら】株式会社たむら 田村 誠一郎 代表取締役スタッフの皆さん

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