中小企業支援研究vol5
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中小企業支援研究 別冊 Vol.519シンポジウムなどへの出演要請があった場合には、弊社の為と考え、極力参加していこうと思っています。今後の展望等について大塚 最近の御社は良い流れで進んでいる様子がよくわかりましたが、他にも何かありますか。皆川 昨年に公的支援の「ミラサポ」を利用して、生産工程の専門家を派遣してもらい、生産計画と工程の「見える化」を指導して頂いた結果、早速成果に繋がっています。我々経営者は目の前の仕事に追われていますが、行政の中小企業政策、例えば設備新設の補助金や制度資金の情報が、手間をかけずに引き出せるような仕組みやシステムになっていれば、弊社のみならず他の中小企業さんにも有益で、事業拡大に繋がっていくと思います。大塚 皆川社長は品質、コスト、納期への対応という日本の中小企業の課題を前向きにとらえ、会社を挙げてフレキシブルに対応してきた底力を感じます。最後になりますが、御社の将来の課題と展望をお聞かせ下さい。皆川 プラスチックは安価で便利でありながら廃棄の際に環境問題へ発展することも多いので、プラスチックを少なくする世の中の動きに呼応していかなければなりません。また近い将来、バイオプラスチックに関与していくことにもなると思います。「従業員・地域・社会」の皆が共に幸せになる仕組みにする為、まだまだ頑張って「元気を移す」立場でいたいです。大塚 最近は更に忙しくなったと聞いていますが。皆川 実は、こちらの工業団地で組織する組合(柏市工業団地協同組合)の専務理事になりました。女性視点から変革を促していければと考えております。大塚 女性視点でのご活躍おおいに期待しております。社長の経営理念である「感謝の気持ちを忘れず、人の話をじっくりと聞く」というスタンスが、製品づくりにおける丁寧な対応と提案力に結び付き、高品質な製品づくりを可能にしたのですね。これからも自社だけでなく、他の中小企業や行政関係、障がい者福祉にも影響力を持つ存在になって頂きたいと思います。本日は貴重なお話し、誠にありがとうございました。■企業概要会社名………昭和プラスチック株式会社所在地………千葉県柏市高田1136-36創業…………昭和37年3月資本金………10百万円URL…………http://www.shopura.jp/事業内容……プラスチック真空成形製造(プラスチックトレイ・ブリスターパック)従業員数……8名(パート等含む)■インタビュア:大塚愼二…千葉商科大学大学院商学研究科客員教授(中小企業診断士養成コース担当)■インタビュア及び原稿執筆:枝村圭一郎…千葉商科大学経済研究所客員研究員中小企業診断士本社事務所にて(左から、枝村・皆川社長・大塚)

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