中小企業支援研究vol5
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中小企業支援研究 別冊 Vol.527研究調査活動の推進 第1に、中小企業についての情報を収集すると共に、中小企業に関する研究調査活動を推進します。とりわけ、経験豊かな中小企業経営者へのインタビュー調査活動等により得られた情報を蓄積しています。本機構研究員と学内外の中小企業研究者や中小企業調査・研究機関との連携を図っています。その上で、研究員等による中小企業研究の成果やインタビュー結果などの情報を積極的に公表するために、機関誌『中小企業支援研究』を毎年度末に発刊しています。また、経営者インタビューを特集した本誌別冊号を上半期末に刊行しており、これらの機関誌の内容は次の経済研究所ホームページ上でもご覧いただけます。(http://www.cuc.ac.jp/keiken/rss/r05_08/index.html)中小企業への支援活動 第2に、中小企業への支援活動を行っています。このために、政府系金融機関、銀行・信用金庫、中小企業庁、中小企業基盤整備機構、関東経済産業局、関東財務局、千葉県庁、市川市役所、千葉県商工会議所、他大学などと連携を図り、経済研究所及び本機構の主催・共催で、中小企業支援のための学術的で実践的なシンポジウムや講演会を定期的に開催しています。2017年11月25日(土)には、研究所主催・本機構企画による公開シンポジウムを「中小企業の成長と地域金融機関の融資~事業性評価に基づく融資への中小企業の対応のあり方~」のテーマで開催しました。(写真) また、本学は、経済産業省から「経営革新等支援機関」として認定を受けています。本機構は、認定の核となる本学大学院・社会人教育センターと連携して、中小企業を総合的、包括的に支援を行うことに協力しています。受託調査の実施 第3に、中小企業・地域活性化のための受託調査を実施しています。具体例として、2013年6月~2014年3月の期間に勝浦市総合活性化事業に協力しました。同市の商業と観光による賑わいの街づくりを目指したアンケート調査を実施し、その成果は『勝浦市総合活性化調査事業報告書』としてまとめられています。その後も学生による勝浦市の地域活性化応援報告を加えた同誌の2016年3月版が刊行されました。中小企業診断士の能力向上に向けた活動 第4に、本学大学院中小企業診断士養成コース修了者の能力向上に努めています。このために、大学院・社会人教育センターに協力して、同コース修了者向け講習会の実施や経験豊富な中小企業診断士と同コース出身の新進の中小企業診断士とが連携した中小企業向け経営相談会などの開催に取り組んでいます。国際的ネットワークの構築 第5に、国内外の大学や研究機関とのネットワークを構築し、国際的な中小企業研究・支援活動を推進することを課題としています。5 中小企業研究・支援センター化を目指して 本機構は千葉県をはじめ首都圏の中小企業研究・支援の情報拠点として、更に日本の中小企業研究・支援のセンターとして、研究成果等の蓄積を重ねると共に有益な情報を広く発信して、中小企業が抱える諸課題解決の一翼を担う組織を目指します。各位には、本機構の運営と活動に格別のご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。(第二部)パネルディスカッション公開シンポジウム(第一部)基調講演・事例報告

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