中小企業支援研究vol6
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中小企業支援研究 別冊 Vol.625中小企業経営者へのインタビュー調査活動等によって得られた情報を蓄積して、学内外の中小企業の研究者や調査・研究機関との連携を図っています。機関誌の発行第2に、研究員等による中小企業研究の成果やインタビュー結果などの情報を積極的に公表するために、機関誌『中小企業支援研究』を年2回発行しています。なお、上半期末に刊行する同誌別冊号では経営者インタビューを特集しています。機関誌の内容は次の経済研究所ホームページ上でもご覧いただけます。http://www.cuc.ac.jp/keiken/rss/r05_08/index.html   中小企業への支援活動第3に、中小企業への支援活動を行っています。このために、政府系金融機関、銀行・信用金庫、中小企業庁、中小企業基盤整備機構、関東経済産業局、関東財務局、千葉県庁、市川市役所、千葉県商工会議所、他大学などと連携を取り、経済研究所及び機構の主催・共催で、中小企業支援のための学術的で実践的なシンポジウムや講習会などを定期的に開催しています。昨年12月1日(土)に開催した公開シンポジウムでは、「大廃業時代の中小企業支援のあり方-事業の承継・引継・譲り渡し支援」のテーマの下、各支援機関の実務者、専門家、元経営者等に登壇いただきました。また、去る7月20日(土)には、「中小企業等に対する支援策-補助金の有効活用を中心に」の課題により、補助金政策を担う関東経済産業局担当者や地域経済をリードしつつ「地域未来牽引企業」に選定された企業経営者の協力を得て、公開講習会を実施しました。(写真)本学は経済産業省から「経営革新等支援機関」の認定を受けており、本機構は、認定の核となる本学大学院・社会人教育センターと連携して、中小企業の総合的・包括的な支援に協力しています。活動の一環として、千葉県地域商業活性化事業に協力するため、「地域活性化コーディネーター」として地元商店街等の活性化に関する助言や指導等を行う本学出身の中小企業診断士(本機構客員研究員)を推薦しています。受託調査の実施第4に、中小企業・地域活性化のための受託調査を実施しています。具体例として、2013年6月~2014年3月の期間に勝浦市総合活性化事業に協力しました。同市の商業と観光による賑わいの街づくりを目指したアンケート調査を実施し、その成果は『勝浦市総合活性化調査事業報告書』としてまとめられています。その後も学生による勝浦市の地域活性化応援報告を加えた同誌の2016年3月版が刊行されました。中小企業診断士の能力向上に向けた活動第5に、研究員による「中小企業支援事例研究会」を毎年開催して、中小企業診断士の技能研鑽に努めています。これに付随して、大学院・社会人教育センターが主導する中小企業診断士養成コース修了者に向けた「講習会」や地元中小企業のための「中小企業経営相談会」などの開催に協力しています。 5 中小企業研究・支援機構の展望本機構は、中小企業に関する研究成果等の蓄積を重ねつつ実効性の高い有益な情報を広く発信し続けることにより、千葉県をはじめ首都圏の中小企業研究・支援事業の情報拠点として、さらに日本の中小企業研究・支援機関の中核として、中小企業が抱える諸課題解決の一翼を担う組織を目指します。また、国内外の大学や研究機関とのネットワークを構築するとともに、国際的な中小企業研究・支援活動の推進に取り組んでまいります。「公開講習会」のようす「公開シンポジウム」のようす検索  CUC 中小企業支援研究

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