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10特 集変化の時代を生き抜くFinTech活用46図2:フィンテックへの取組み態勢T&Iイノベーションセンター3 T&Iの株主構成は、当行が40%、TSUBASAアライアンス行である第四銀行・中国銀行・伊予銀行・東邦銀行・北洋銀行の他、パートナー協力企業である日本アイ・ビー・エムが各10%を保有している。 従業員はTSUBASAアライアンス行からの出向者を中心に13名(役員を含む、7月7日時点)で構成し、日本橋を活動拠点としている。<T&I会社概要>企業名T&Iイノベーションセンター株式会社代表者代表取締役会長 森本 昌雄所在地東京都中央区日本橋室町1丁目5番5号 室町ちばぎん三井ビルディング15階資本金1億円設立日2016年7月1日事業内容フィンテックの調査・研究、フィンテックを活用した金融サービスの企画・開発等その他2017年4月に施行された改正銀行法により、フィンテック関連分野等の一定の条件を充足することにより5%超の出資が認められるようになったが、銀行法上の子法人等と位置付けている。 事業内容は、TSUBASAアライアンス行からの業務委託に基づき、フィンテックに関する様々な調査・研究を行い、その結果を週次で還元することがメイン業務となる。この調査・研究活動の中から、銀行業務・サービス向上に資する技術やサービスがある場合は、T&Iでより具体的に調査し、TSUBASAアライアンス行に企画・提案が行われる態勢となっている。フィンテック企業やフィンテック等に関連するセミナーは、都内に集中する傾向にあるが、TSUBASAアライアンス行は、北海道や中国・四国地方の銀行もあることから、都内に拠点を置くT&Iが情報を収集・集約し、TSUBASAアライアンス行に還元する仕組みは、非常に効率的であると考えている。(図3参照) また、フィンテックの技術進展は早く、次々と新たな技術・サービスが出てきている。このため、当行単独で、ひとつひとつの新技術・サービスを研究していくことは実質的に不可能であるが、単独での実施が難しいが共同ならできること、共同で行った方が価値のあること、中長期的な目線で取り組むべきこと等については、T&I主導で進めることとしており、当行やTSUBASAアライアンス行フィンテック部門との役割分担を行っている。後述するAPI共通基盤もT&Iの調査・研究の中から企画・提案に至り、実用化に繋がった案件のひとつで、TSUBASAアライアンス行

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