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2946弊社経営環境の概況 2010年に設立した弊社は、当初、出張整体業としてスタートし、以後、現在の形態となるHOTEL旅館トータルソリューション企業の運営に到るまで、亀の歩みながら、日々地道な邁進を続けてきた。 起業の翌年に東日本大震災を経験する等、様々な試練や紆余曲折、大波小波と経験させていただきながらも、素晴らしいパートナー、提携先企業の皆様、そして従業員、業務委託先様との数え切れない程の良きご縁に恵まれつつ、晴れて今年、創業8年目を迎えることができた。 現在の経営環境の概要として、年商7,000万円達成、提携先事業所様150社様以上。従業員数32名(業務委託先様含む)。経営者会合「守成クラブ」様。東京都旅館生活衛生同業組合様への加盟。といった現状を達成することができた。 また、一部上場企業を母体とする事業所様も多数含み、今年度月平均3件の新たな提携先様を増加させ続けているというのが目下の現況である。 今回、僥倖にもこうした寄稿の機会を頂戴したことから、弊社の現状までの戦略とその歩み、そして今後の展望を記したい。技術者常駐型整体業から現形態への転換、その成因 弊社が幾度もの困難な経営状況を乗り越え、平成24年度の資本金増資にみられるような好循環の波に乗る契機となったのは、創業当初の技術者常駐型モデルの経営から、派遣型のみのモデルへの思い切った舵取りであった。それは、私自身の過去の営業業務の経験から、やや安易に選択した感のあった「常駐型派遣整体業」である。しかし、この方式に分厚く遥かに高い壁があることに気付くまでに、そう時間はかからなかった。 以下の資料の通り、数年後を見据えた成長目標を描いていくにはあまりにも無理のある経営モデルであった。資金運用、従業員管理、雇用と、日々実際に営業を重ねるにつけ、すべての面において解決し難い懸念が続出してきたのである。常駐モデルの限界①コストの高騰賃料(ホテル数×賃料)+人件費(ホテル数×施術者最低1人)→施術者人数×人件費>売上②需要の「ムラ」に対応し難い常駐型営業需要のムラがあるのに施術者人数を変動できない。:「100部屋ホテルで2日に1件の受注量の日がある」「1日4件予約の日もあれば、5日連続0件の日もある」株式会社ANZコーポレーション代表取締役嶋津 顕SHIMAZU Kenプロフィール2004年3月千葉商科大学商経学部経営学科卒業2010年ANZコーポレーション設立2012年3月株式会社ANZコーポレーション登記完了2012年11月本社を港区新橋に移転現在に至るHOTEL旅館トータルソリューション経営の現状

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