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4246るのが妥当であろう。 例年、ITパスポート試験の一般の合格率は50%程度であり、本年度の筆者のゼミでは3・4年生のほぼ8割の学生が試験に合格している。ITパスポート試験対策の勉強は「難しくもないが面白くもない」。継続するためのモチベーションの維持が最も重要である。・学生師範代 政策情報学部4年杉本信平君(写真)は2年生から筆者のゼミナールを履修している。高校時代にITパスポート試験合格、大学2年生の時に基本情報技術者試験に合格したものの、3年生の時に挑んだ応用情報技術者試験では惜しくも不合格であった。応用情報技術者試験の内容はかなり高度な知識が必要とされ、コツコツと継続して勉強しなくてはならない。杉本君は勉強を継続するために「みんなが勉強している雰囲気の場にいたい」とIT道場や他学年のゼミにもぐりこみ、教室の後ろの方の席で勉強を続けていた。 ある日「だったら、師範代をやってみませんか?」と勧めてみた。師範代として後輩に教えることはそれまでの知識を確実にするのに有効であるし、なにより後輩の具体的な目標となってほしいと考えたからである。その後、彼は、師範代として活躍し、地道に努力を続け、2018年度春の応用情報技術者試験において見事合格を果たした。【…これから…】 前述の通り、IT道場は本学90周年記念事業の一つであり、2019年度をもって終了が予定されている。その後も道場を継続するかどうかを判断するためには本試みの有効性に関する検証が必要である。知らない言葉を覚えても、特にPCの操作がうまくなるわけではなく、資格試験合格という具体的な成果が出るまでは達成感を得にくいため、途中で学習をやめてしまう学生が多数である。2020年度以降のIT道場存続のためには、資格試験合格までの間に学習を継続するためのモチベーションの維持に役立つ具体的な方策を「開発」することが必要条件なのである。IT道場学生師範代、会心のガッツポーズ!:応用情報技術者試験合格証を胸に

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