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2847特 集SDGS最前線企画部企画課にはオーガニックシティ推進室(以下、推進室)が設置され、さらにオーガニックシティプロジェクト推進協議会(以下、協議会)も設置された。通称「オーガニックなまちづくり条例」(2016年12月施行)に基づき「オーガニックなまちづくりアクションプラン」が2017年3月に策定されている。1協議会HPより“オーガニック”を広義に捉えた取り組みは、まさにSDGsの理念と一致しており、推進室では「オーガニックなまちづくり」を進めることで地方自治体の立場からSDGsに貢献していることを明言し、様々な企画を通じてSDGs推進に取り組んでいる。2一例を紹介すると、2018年9月に東京国際フォーラムで開催された第3回Organic Forum JAPAN〜オーガニックライフスタイルEXPO〜(テーマ「オーガニック3.0を推進する~持続可能な開発目標SDGsの実現に向けて」)の後援(農林水産省、環境省、木更津市)を行う他、2018年11月には協議会が“オーガニックシティセミナー第3弾 企業編”として「『SDGs』の達成に向けた企業のオーガニックアクションを考える」を開催し、市内事業者向けにSDGsと「オーガニックなまちづくり」の関連性を理解してもらう取り組みを行っている。3木更津市の「オーガニックなまちづくり」という理念は、行政内の一組織である当センターが「ACTION! SDGsプロジェクト」としてSDGsの発信を市の施策と関連させていく土壌となっており、関係各課の理解と協力につながっている。木更津市消費生活センターの取り組み3前章で紹介した市の取り組みが行政の大枠を捉えたトップダウン型であるとすると、当センター発の「ACTION! SDGsプロジェクト」(以下プロジェクト)は市民や市職員に直接アプローチするボトムアップ型といえる。当センターの活動の軸となる当プロジェクトは、3つの柱で構成される。41.まずはSDGsを知ってもらう2.市職員で「新しいものさし」を共有する3.課題を共有する他の部署や機関と連携を行う本章では、この3つの柱を基軸に行われたSDGsの推進事例を紹介する。1.SDGsを「知ってもらう」ための取り組み市民社会においてSDGsの認知度は高くない。まずは「知ってもらう」(=種をまく)必要があった。●チラシへのアイコン掲載これまで消費生活センターでは消費生活に関する相談のほかに、消費者教育として主催講座の開催等の事業を行ってきた。プロジェクト開始以降、主催事業のチラシ等にはその内容に関連するSDGsの目標(以下アイコン)を掲載している。●ホームページの充実当センターのホームページを整理し、SDGsのアイコン掲示や取り組みを発信することで、SDGsの周知を図っている。この取り組みにより、市民だけではなく県内外の様々な組織から、問い合わせや視察、SDGs学習教材提供(後述)の申し込みにつながっている。●SDGsの動画作成木更津市のPR動画(きさらづプロモチャンネル)においてSDGsを紹介する人形劇を作成した。5動画作成は、消費者行政前担当職員からの声掛けで実現したものである。担当職員の異動という行政機関の宿命を活かし、消費者教育サポーター(後述)の力を借りて、パートナーシップでSDGsの周知が実現した事例といえる。1 木更津市HP https://www.city.kisarazu.lg.jp/shisei/keikaku/organic/index.html2 木更津市HP https://www.city.kisarazu.lg.jp/shisei/keikaku/organic/1002785.html3 オーガニックシティ推進協議会 https://www.k-organiccity.org/  ・協議会によるイベントについてはHP参照4 木更津市消費生活センターによるSDGs推進 https://www.city.kisarazu.lg.jp/kurashi/soudan/shohisha/1001573.html5 オーガニックシティきさらづ♯26 https://www.youtube.com/watch?v=u_ViFz1G5_0

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