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2947特 集SDGS最前線●SDGsの教材作成当センターでは、小中学生を対象としたSDGsの学習教材「わたしたちの消費生活とSDGs」を作成した。SDGsの17の目標をやさしい言葉で理解し、課題を意識し、解決策を自ら考えることを目指したものであり、身近なキッチンから徐々に世界に視野を広げ、SDGsの目標達成に向けて“自らできることがある”ことに気づく、というアクティブ・ラーニング型の教材である。6本教材は、公益財団法人 消費者教育支援センター主催「消費者教育教材資料表彰2018」において優秀賞を受賞している。●電子版消費生活通信の発行新聞未購読層を主な対象とした電子版消費生活通信「ライフデザインプラス」を発行している。(年4回)この情報紙では、若者をメインターゲットにSDGsや消費者トラブルを紹介することで、持続可能な生活のための知識を提供している。●消費生活講演会の開催インパクトのあるSDGsの周知を行うことを目的に、国谷裕子氏(元NHK クローズアップ現代キャスター)を講師に迎えSDGsをテーマにした消費生活講演会を企画・開催した。この講演会を通して、幅広い世代の多くの市民にSDGsを知ってもらう機会を提供することができた。7●出前講座でのSDGs周知これまで依頼を受け行ってきた消費者教育出前講座に「SDGsの視点」を入れ込んだ内容で開催することにより、受講する市民や公民館職員にSDGsの周知を図っている。 【例1】洗濯表示の講座(家庭教育学級)“子育て世代の母親を対象に、洗濯表示について”という依頼があった場合には表示に関する知識に加えて、~洋服のタグから見えること~からSDGsの視点を加えることができる。「外国製品が多いのはなぜ?国産品よりなぜ安い?→環境に配慮した生産が行われているか?児童労働が行われていないかなど、労働環境を意識したことはあるか?→わたしたちの生活(衣食住)は世界とつながっている。子どもたちの幸せが持続可能であるためには、世界が幸せでなくてはならない→わたしたちの消費行動には社会を変える力がある」このような思考プロセスを経ることで、単に「表示」だけに留まらず、受講者の年齢や状況に合わせて持続可能な世界を目指すSDGsを伝えることが可能だ。出前講座が、国際目標SDGsを身近な「自分ごと」として捉えるきっかけを市民に提供する場となっている。 【例2】中学校での消費者教育出前講座6 教材「わたしたちの消費生活とSDGs」 https://www.city.kisarazu.lg.jp/kurashi/soudan/shohisha/1001574.html7 消費生活講演会の様子 アンケート https://www.city.kisarazu.lg.jp/kurashi/soudan/shohisha/1001571.html

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