cuc_V&V_第52号
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2052• 講義を受ける前は、環境問題についてあまり考えることもなく、環境問題を改善していくために、意識して行動していたことがなかったが、環境問題についての知識を得た今、環境問題を意識をして過ごし、環境問題を改善するために、自分にできることをまずは、行動していこうと思う。• 今までは環境問題はあまり深刻ではないと思っていた。講義を受けて様々な環境問題に対策をしても、時代によって新たな問題が出てきてしまうため、環境問題の解決は難しいと思った。また、講義を受けて環境問題は深刻だと思ったため、今まであまり意識していなかった省エネなどを意識して行動している。• 「環境と倫理」の講義を通して、環境問題に対する意識が高くなった。環境問題解決に向け、エコバッグを持ち歩くようにすることや電気をつけっぱなしにしないなどの身近な取り組みを積極的に行うようになった。• 自分の通っている大学が環境問題について積極的な活動をしているということを知ることができた。講義を受ける前と後では、自分の中で意識が変わった。つけっぱなしの電気を消したり、コンセントを抜いたり、身の回りのできることから環境問題の解決に向けて取り組んだ。• 講義前は他人事だった環境問題が、講義後には自分事として考えるようになっていた。また、講義内での学びに加えて、環境に関する本や動画を見て自分自身も環境問題に貢献したいと思えるようになった。企業が環境問題解決のために行っているプロジェクトに参加したいと考えた。おわりに10本講義は、受講生の環境に関する判断力の涵養と行動の促進を目的とし、8割程度の受講生によって理解された。行動を変容させた受講生も多い。よって、本講義はカリキュラム・ポリシー「高い倫理観をもってものごとを判断する力を育む」に環境面から一定程度、貢献したといえるだろう。遠隔講義においても、一定の教育効果を示すことができた。座学、クリッカーワーク、動画視聴、要約作業を組み合わせた講義構成が効果的だったと考えている。一方、3つの課題が残されている。第一に、単位取得率を高めることである。5分の1から6分の1の受講生が必須の講義内レポートを提出せず、単位を落とした。第二に、講義の精度を高めることである。5分の1の受講生が「しっかりと腑に落ちて理解できた」に至らなかった。第三に、現場の状況をよりリアルに伝えることである。環境問題では、そのリアリティを実感することが深い思考に至る早道である。その点で、講義にはまだ改善の余地が残されていると考える。2021年度現在は、本講義を担当していないものの、これらの成果と課題は、担当している講義に活かしていきたい。本稿をご覧になった方から、ご助言をいただければ幸いである。 【図表2】「環境と倫理」の講義を理解できたか?特 集CUCの倫理教育

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