cuc_V&V_第52号
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252学では現在、ディプロマ・ポリシー(学位授与方針)のなかで、身につけるべき力の1つとして「高い倫理観」を掲げている。これは、「有用の学術」に加えて「商業道徳の涵養」を重視する建学の精神に沿ったものと考えられる。それでは、本学では実際にどのような倫理教育が行われているのか。本特集では、関連科目の授業内容や運営方法などを紹介するとともに、倫理教育をめぐる諸課題について考察する。1本目は、「商業と倫理」の内容を紹介している。この授業では、学生が将来、実際に仕事をするうえで倫理的な意思決定を行い、最適と判断したことを行動できるようになることを目標としている。就業経験の少ない学生が実際の職場での行動を想像できるよう、事例を多用するが、最初は学生がアルバイトや入社直後の仕事で経験する身近な題材から始め、徐々に管理職や経営者になったときに遭遇するテーマへと移行していく。また、学期の前半は題材を扱いやすいように実例を簡素化した架空事例を用いるのに対して、後半は新聞記事や企業本特 集CUCの倫理教育

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