cuc_V&V_第52号
58/64

5652は豊富ではなく、日本・中国からの送り込みに頼っているのが現実である。生産ロットの関係もあり、中小アパレル企業の少ない生産数では、東南アジアへ仕事を振ることは諦め、継続して中国で生産している企業が多いのではないだろうか。そのような状況下の中で、過剰在庫を作り続けている商品は、一年間で販売している数量より廃棄している数量の方が多いのではないかと言われている。お金を支払って作ったものを捨てているのだから、お金を捨てているのと同じである。APFは、その在庫を活用して事業再生に取り組む。環境に悪い影響を与えない行動を取ることは、経済を回していく上で必要なことであり、サスティナブルな世界を作って行けると確信している。 3D・CGアニメを活用したモノづくりモノづくりの流れとして、商品企画、パターン作成、サンプル制作後、受注会等で生産数量を決めて、商品生産して行くのが通常のモノづくりの流れだった。商品企画、パターン製作後、サンプルは作らず、3D・CG技術(三菱商事ファッション株式会社)を活用してアニメーションを制作することを始めてみた。ネット上で見ても本物のサンプルと変わらないクオリティで見せられる。SNSで画像や動画を配信することで先行受注を受けてから生産することが可能になった。従来だと、サンプル製作と同時に生地生産をスタート、もしくは、サンプルを作る為だけに生地を織ってもらい、その為の費用が先行して掛かっていた。出来上がりが悪くても先行費用は掛かってしまい、会社経費が繊研新聞2021年6月3日付

元のページ  ../index.html#58

このブックを見る