cuc_V&V_第54号
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192.1 コミュニティカフェ・プロジェクト2.2 The UD・プロジェクト2.3 新サービス研究開発・プロジェクトジェクト活動に従事できるわけではない。プロジェクト活動の人数は少ないところでも10数名、大規模なプロジェクトになると40名のメンバーから構成される。多くのメンバーとのビジョン共有、組織体制をどうするかの検討、メンバーのモチベーション管理といった「経営学」の学びも活かされる。プロジェクトのメンバーが固まったところで、リーダーをはじめプロジェクト内の役割が決められる。その後の授業は学生主体で進められる場合が通例である。プロジェクトによっては、公式サポーター企業や専門家によるサポートやアドバイスを受けながら、学生自身が新しいサービスを企画・実行する形式で進んでいく。新たなサービス創造には「マーケティング」の知識が必要になる。さらには、「情報」の学びを活かした活動も求められる。さらに、プロジェクト単位で大学から予算が付くのも特徴的である。社会で実践されるプロジェクトで何か新たな事柄に取り組もうとすれば予算が必要になる。学生は資金をどのように使い、管理していくかを実践する経験を得る。活動によって収入が生じるプロジェクトも存在するため「会計学」の知識も欠かせない。学生には「学問から学ぶ」内容を活かしながら、プロジェクトをマネジメントする活動を通して「企画力」「行動力」「チームで働く力」等の社会人になって必要とされる基礎力の習得が期待されている。各学期の終わりには全プロジェクトのリーダーを中心としたメンバーが集まり、各プロジェクトの成果や課題を共有するプロジェクト・リーダース・ミーティングを開催している。活動内容やテーマは異なるが、プロジェクトを管理していくうえでの悩みや課題を共有して、次なる活動につなげていくためのナレッジマネジメントも試みられている。2021年度は7名の教員によって9つのプロジェクト活動が行われた。次節以降で各プロジェクト活動の概要を説明する。コミュニティカフェ・プロジェクトは、学生たちがキャンパス内で学生、教職員や近隣住民の人たちが気軽に集まりコミュニケーションがとれる場となる「学生カフェ」を開店・運営するプロジェクトである。しかし、新型コロナウィルスの影響で学内でのカフェ運営ができなくなったため、2020年から場所をJR市川駅に隣接する商業施設「シャポー市川」内に移して、カフェ運営を行った。昨年度は「童話」をコンセプトとして大人から子供まで楽しめる場を提供した。社会問題やSDGsに関心を持ってもらうための啓発活動をクイズやガチャガチャを通じて実施した。新型コロナウィルスの影響で生じたピンチを乗り越えて学外への出店を果たして、より多くの市民の方に触れる機会に転換した取り組みとなった。学内にある食堂The University DININGを略してUDと呼んでいる。このプロジェクトではUDを活用したさまざまな活動を行っており、昨年度は「心の健康(健康×楽しさ)」を掲げ、アットホームな雰囲気で冬の寒い季節に大学に足を運ぶ学生や教職員の心と体をともに温め、健康になってもらうのを目的としたイベントを開催した。2021年12月18日、UDにて JAZZ LIVEを開催して、新型コロナウィルスの影響で薄れてしまった「人と人との繋がり」を再構築する活動を試みた。JAZZ LIVEテーマは「ウィンタースター」として、そこには「みんな同じ星を見て繋がっている」というメッセージが込められた。季節感を取り入れて、北欧のクリスマスをイメージした暖かな空間を意識した装飾で、The University DINING をアットホーム感のある心休まる空間へとコーディネートした。2021年度新規に始まったプロジェクト活動であっ

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