cuc_V&V_第54号
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223.3. オープンキャンパス当日3.4. オープンキャンパス振り返りないか」という仮説を立てた。そこで、オープンキャンパスにおけるプロジェクト活動を「コミュニケーションを創設する場」と定義した。具体的には、プロジェクトメンバーを「イベント班」と「アンケート班」に分けて取り組みを企画した。イベント班は来場した高校生に対して、簡単なゲームとクイズを実施する企画を立てた。その過程で、大学や学部の学びに対する理解を深めるとともに、一人で参加した来場者が他者とコミュニケーションを行える場を提供する計画を立てた。アンケート班は仮説である「オープンキャンパスに高校生一人では参加しづらいのではないか」を検証するために、イベント班が企画した催しに参加した学生を対象に、①オープンキャンパスへの来場に誰と来たか、②一人だった場合不安だったことはないか、といったアンケート調査を行い、今後のオープンキャンパスにおけるプロモーション活動への示唆を得る役割を担うこととした。プロジェクトメンバーには初めてオープンキャンパスに参加する学生もいるため、オープンキャンパススタッフ経験のある学生が中心になり、応対時のマニュアルとして「サービス創造学部オープンキャンパストークマニュアル」を事前に作成して、来場者対応の標準化を試みた。本年度最初のオープンキャンパスは、2022年6月19日(日)であり、前日までにブース設営、運用方法の確認等を行い、本番に向けた準備を行った。6月19日(日)、初夏の陽気に包まれる中、今年度最初のオープンキャンパスが開催された。高校生413名、保護者256名の併せて669名が来校した。新型コロナウィルスの影響で人数を厳しく制限した前年度と比較すると296名増の対前年比179.3%と多数の来場者に恵まれた。サービス創造学部の学部説明には102名が参加した。オープンキャンパスの開始時刻は10時であった。今年度初めてのオープンキャンパスであったため、10時から開催された大学概要説明会への参加者が多数であった。その後、各学部の個別相談に訪れる人流が発生して、プロジェクトメンバーによる活動が本格化した。11時45分からの学部説明会、12時30分からの学部体験授業への参加者もあり、午後に入ってから訪問者も増加を見せた。その中でプロジェクトとしては、来場者に対する学部理解を深めるためのクイズ、来校した記念を残す写真撮影、来場者に対するアンケートを行いながら、来場した高校生に対して学部理解を深める施策を実施した。プロモーション・プロジェクトブースへ訪れたうえで、アンケートにも回答した来場者は、来年大学進学を考える3年生が21名、2年生が1名の計22名であった。その中で保護者と一緒に来場した高校生が14名と最も多く、友達と一緒が5名、一人で来場した学生が3名という内訳であった。オープンキャンパス終了後、最初の授業が6月24日(金)に実施された。プロジェクトメンバーがそれぞれ課題に感じた内容を5つずつ付箋に書き出し、情報共有を行った。数多く提示された問題点を「時間管理」「教員との連携」「アンケート取得」「プロジェクトのブース関連」「写真撮影」「回答者への景品」「その他」に分類して課題の抽出を行った。「時間管理」については、オープンキャンパス全体のスケジュールとの連動をあまり意識していなかったという反省点が出された。当日の流れを踏まえて、手待ち時間が発生しないような効率的なシフトを組む必要性に関する意見が出された。「教員との連携」では、個別相談に応じる教員8名との連携不足が挙げられた。オンライン授業が続いているため、教員と学生が直接対面で会う機会は少なく、相互認識ができているとは言い難い。そこで、教員に対する簡単な自己紹介を作成する必要性が議論された。「アンケート取得」については、実際に行ってみる

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