cuc_V&V_第54号
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5624図1 サービス創造学部への進学理由オープンキャンパスに対する貢献はさらに大きくなり、学生の成長機会を提示するプロジェクト活動となるであろう。サービス創造学部に入学する学生の多くはプロジェクト活動に魅力を感じている。学部としてはプロジェクト実践の充実は学部運営上、不可欠である。1年生必修の「プロジェクト入門」も含めて、学生の学修意欲を高めるうえでも重要な役割を果たしている。一方で、限られた専任教員で対応できるプロジェクト活動には限界も存在する。講義形式の授業と違い、プロジェクト活動は履修時間以外の活動が多くなる傾向もある。学生主体で行うため想定外の事態も起きる可能性も高く、教員視点でいえば授業制御の困難度は高いだろう。本稿ではアクティブラーニングの学部取り組みとしてプロジェクト活動をあげたが、学部のアクティブラーニングはプロジェクト活動だけではない。多くのゼミナール活動や講義形式の授業でも企業連携を含めたアクティブラーニングを実践している。サービス創造学部では、プロジェクト活動とゼミナール活動の共存が大きな教育効果を上げていると感じられるが、今後の学部におけるアクティブラーニングの質および量を担保するための体制構築が課題となる。本稿ではサービス創造学部で行っているプロジェクト活動を中心に、学部のアクティブラーニングを考察した。アクティブラーニングに対する学生の意欲は高く、学修効果も期待できる。今後もプロジェクト活動を含めたアクティブラーニングの拡大・充実は学部や大学にとって有用であると考えられる。一方で、個々の教員の活動に依存する形ではサスティナブルな教育活動にならない。アクティブラーニングを組織として支援する仕組みが、より本学のアクティブラーニングの魅力を高めるだろう。プロジェクト実践の今後まとめ

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