学長コラム

本学の取り組みや教育活動、学生たちの活躍などの最新情報を中心に、時折、原科学長の研究テーマである参加と合意形成、環境アセスメントに関連した話題もお届けします。

皆様、こんにちは。
日本の広いエリアで記録的な猛暑が続いています。関東甲信地方では1951年の統計開始以降初となった6月の梅雨明け、7月23日には国内の観測史上最高を更新する41.1度を記録しました。気象庁も、西日本から東日本の猛烈な暑さについて臨時記者会見を開き、「命に危険があるような暑さで災害と認識している」と述べました。多くの皆さまが、日本の亜熱帯化や地球温暖化が迫ってきていると感じられていることと思います。温暖化をストップさせるには、私たち一人ひとりが省エネの意識を持ち、行動すること、日々の心がけであることは言うまでもありません。

コラムでもお伝えしていますが、我が大学は、「自然エネルギー100%大学」に向けた取り組みを行っています。地球温暖化防止対策の一つとして取り組んでいますが、これを実現するには全学的な省エネとなる「ハートウェア」の形成が重要です。学内では、今年3月に結成された、学生団体SONE(Student Organizationfor Natural Energy:自然エネルギー達成学生機構)が中心となって、積極的な省エネ活動を進めてくれています。彼らが種を蒔いて育てたグリーンカーテンは元気に育ち、The University DININGの西側で日よけとなっています。

グリーンカーテン
リーンカーテン

省エネ推進活動から得る主体的な学び

省エネ推進活動

SONEは6月に1回、7月に1回、「節電week」と銘打ち、メンバーが昼休みに各教室を見回り、無駄に使われている電気がないかチェックして、省エネできるポイントを探りました。冷房の効いた教室でのドアの開けっ放し、未使用教室の電気消し忘れ、日中でも廊下の電気が点いていた、冷房の効きが悪い教室があったなど、省エネの視点でチェックしてみると様々な発見ができたようです。

学生たちはドアを閉めたり、教室や廊下の電気消して回ったり、冷房の効きが悪いと感じた教室では、事務局を通じて施設管理の部門に報告しました。この気づきが大変重要なことであることは言うまでもありません。仮に不具合があれば、見過ごされる期間が少なくて済むので、結果的には消費電力を抑えられることでしょう。

さらに学生たちは、このようなパトロールを通じて発見した問題を解決する方法を探ります。学生たちの次の行動は、各自が発見した点をSONEの会議で問題提起し、皆で解決策を考えます。ドアを閉めるように促すよう掲示をしたらどうか、日差し等の明るさで廊下の照明が点灯するようなセンサーを導入できないか、教室の消灯喚起の掲示はドアのほうが目立つのではないかなど、様々なアイデアが出てきます。そしてそれを実行へ移し、そしてまた検証するPDCAのサイクルが循環します。学生が主体的に活動することの一例です。

3回目の実施「打ち水で涼しく大作戦」

打ち水で涼しく大作戦

SONEは6月に1回、7月に1回、「節電week」と銘打ち、メンバーが昼休みに各教室を見回り、無駄に使われている電気がないかチェックして、省エネできるポイントを探りました。冷房の効いた教室でのドアの開けっ放し、未使用教室の電気消し忘れ、日中でも廊下の電気が点いていた、冷房の効きが悪い教室があったなど、省エネの視点でチェックしてみると様々な発見ができたようです。

学生たちはドアを閉めたり、教室や廊下の電気消して回ったり、冷房の効きが悪いと感じた教室では、事務局を通じて施設管理の部門に報告しました。この気づきが大変重要なことであることは言うまでもありません。仮に不具合があれば、見過ごされる期間が少なくて済むので、結果的には消費電力を抑えられることでしょう。

7月16日(月・祝)~20日(金)には、恒例イベントとして学内外にも定着し始めた節電アクション「打ち水で涼しく大作戦」をSONEが実施しました。この節電アクションは、打ち水による涼しさを体感することで、学内に節電意識の醸成と節電行動を促進させることを目的としています。参加者は打ち水前後で地面の温度を計測し、その効果を体感します。SONEは、打ち水体験後に省エネ意識のアンケートを実施したり、回答者にはオーガニックあずきを使ったアイスバーも配布しました。
さらにキャンパスの木陰にテーブルと椅子を設置し、アイスを食べながら心地よい省エネ体験も演出していました。彼らの活動が、学内の省エネ意識と行動を着実に促しています。

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