学長コラム

本学の取り組みや教育活動、学生たちの活躍などの最新情報を中心に、時折、原科学長の研究テーマである参加と合意形成、環境アセスメントに関連した話題もお届けします。

新年、あけましておめでとうございます。
皆さま、良い年をお迎えになったことと思います。

平成31年になりましたが、平成は4月いっぱいで終わり、5月から新しい年号に代わります。今年はひときわ改まる気がいたします。学生諸君は、学年最後の4半期が3月に終了します。皆さんそれぞれ、これまで1年間の学業の仕上げに励んでください。また、卒業する学生は就職や進学など、新たな生活が始まりますから、その準備をしっかりと行ってください。

千葉商科大学は昨年、創立90周年を迎えさまざまな記念事業を行ってきました。11月には大学祭の翌週、歌舞伎の市川海老蔵さんによる特別講義があり、そして、記念式典及び記念講演も終え、一区切りがつきました。今年は創立100周年に向かっての最初の年です。本学の教育も新たな展開をすることになります。

学部教育では、1年生次を中心に全学部の学生に共通する基盤教育の強化を図るべく、新たに基盤教育機構による教育を4月からの新年度で始めます。5学部からなる社会科学系の総合大学となった現在、建学の理念を踏まえ、幅広い教養と高い倫理観を持つべく、全学部に共通する基盤教育が必要です。CUCの学生なら、だれもが習得する基盤としての教育です。

そこで、全学に共通する新たな教育組織として、基盤教育機構が設置され、2019年度から教育を始めます。英語の表現は、Platform for Arts and Scienceです。幅広い教養を身に着け、日本語と外国語のバイリンガル、会計学や情報処理の基礎を習得し、キャリア形成、健康管理の力もつけてもらいます。

学長プロジェクトも2年目を終え、3年目に入りますが、色々と成果が出てきました。会計学の新展開、CSR研究とその普及啓発、地域貢献、そして、環境・エネルギーの、4つのプロジェクトで目覚ましい成果が出ています。

とりわけ、自然エネルギー100%大学への取り組みは、2018年度目標の「電力について自然エネルギー100%を満たす」は、1月にも達成するところまで来ました。2018年1月~2018年12月の自然エネルギー率(創出エネルギー量を消費エネルギー量で割った値)は、電気で98.5%、電気・ガスで77.2%でしたから、いよいよというところです。昨年12月、ポーランドで国連の温暖化対策会議、COP24が行われ、パリ協定に向けたルール作りの合意が得られました。この世界の動きに本学は率先して取り組んでいます。全国に780ほどもある大学の中で初めて、電力に関して自然エネルギー100%を達成します。他の大学もこれに続いてもらいたいと思います。
皆さん、それぞれの2019年が素晴らしい年となることを祈念します。

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