学長コラム

本学の取り組みや教育活動、学生たちの活躍などの最新情報を中心に、時折、原科学長の研究テーマである参加と合意形成、環境アセスメントに関連した話題もお届けします。

皆さん、こんにちは。今年はいよいよ、東京オリンピック・パラリンピックが開かれます。これを楽しみにしている人も多いと思いますが、オリンピックの後は、景気が後退すると言われていますので、喜んでばかりもいられません。
そして、昨年秋の東日本を襲った台風や豪雨災害は、地球温暖化の進行を如実に感じさせました。これまでの科学的知見から、温暖化の急激な進行は人間活動に起因する部分が多いことが明確になってきました。温室効果ガスの削減は急務です。そこで、再生可能エネルギー100%社会を目指すことが必要となります。千葉商科大学はその先駆けとして、昨年、日本で初めて「自然エネルギー100%大学」を達成しました。

また、国連の持続可能な開発目標、SDGsが注目されていますが、2020年はSDGs実装年と言われています。千葉商科大学は、「誰ひとり取り残さない」がキーワードであるSDGsを推進するために、これも大学初のSDGs行動憲章を昨年の秋、制定しました。その、学内の具体的な活動である学長プロジェクトも3年目を終え、最終の4年目に入ります。会計学の新展開、CSR研究とその普及啓発、地域貢献、そして、環境・エネルギーの、これら4つのプロジェクトで目覚ましい成果が出ています。

とりわけ、環境・エネルギーでは、第一段階の目標、電力について再エネ100%、これを、昨年1月には電力を創る点で達成し、8月には電力調達でも達成しました。SDGs12、の「つくる責任、つかう責任」を文字どおり、電力について達成したわけです。この活動を全国に広げて行くことが必要です。そこで、今年は、まず、理工系や医学系の大学よりも電力消費量が少ないため実現可能性が高い、文系、あるいは、社会科学系の大学を中心に「自然エネルギー100%大学」の輪を広げて行きます。そのために、私達の経験、知見、知識を惜しみなく提供してゆきます。こうして、再エネ100%社会づくりに貢献したいと考えています。これが、日本の明るい将来を切り拓きます。

皆さんも明るい将来に向けて、勉学や様々な活動に励んでください。皆さんそれぞれの2020年が素晴らしい年となることを、祈念します。

国際的な賞 Asia-Pacific Triple E Awards「Green University of the Year」 を受賞

Asia-Pacific Triple E Awards「Green University of the Year

本学の「自然エネルギー100% 大学」の取り組みが、「Asia-Pacific Triple E Awards」の「Green University of the Year」カテゴリで最優秀賞をとりました。Asia-Pacific Triple E Awardsは、ACEEU(Accreditation Council for Entrepreneurial and EngagedUniversities)が、持続可能な社会をめざす活動や起業家精神の育成、福祉活動において成果を上げた、アジア太平洋地域の高等教育機関や個人をたたえる表彰で、今年度は全300件以上の応募のうち、17カ国60件が各賞に入賞しました。本学は環境保護のための取り組みが評価され、Green University 部門で優勝し、1月10日にインドのコーチで表彰されました。

2019年度省エネ大賞省エネ事例部門 審査委員会特別賞を受賞

2019年度省エネ大賞

本学の自然エネルギー100%大学の取り組みが、一般財団法人省エネルギーセンター主催「2019年度省エネ大賞」省エネ事例部門で審査委員会特別賞を受賞しました。本学が受賞した部門は企業や組織全体あるいは事業場や事務所等における省エネ取り組みや、現場における小集団活動あるいは他者との連携等による省エネ活動により成果をあげた案件等を対象としています。本学は大学と学生たちの協働による取組みが高く評価されました。