学長コラム

本学の取り組みや教育活動、学生たちの活躍などの最新情報を中心に、時折、原科学長の研究テーマである参加と合意形成、環境アセスメントに関連した話題もお届けします。

皆さん、こんにちは。
2月2週目、キャンパスの河津桜が開花しました。今年は暖冬が影響してか、例年より早い咲き始めでした。桜が咲くのは嬉しいことですが、日本特有の四季が、気候変動の影響で、少しずつ変化してきているのではと皆さんも感じていると思います。現在、世界の平均気温は19世紀末、工業化以前の水準に比べ約1℃の上昇ですが、有効な対策をとらずに地球温暖化が進行すると2100年には最大約4.8℃の上昇が予測されています。

昨夏、環境省は「2100年 未来の天気予報」(新作版)という動画を公開しました。工業化以前の水準からの気温上昇を1.5℃に抑える目標を達成した2100年と、その目標を達成できなかった2100年について、天気予報を題材にしたシナリオでわかりやすく伝える動画です。1.5℃未達成の冬編では、大豆の収穫量が激減し、豆腐や納豆は高級食材になっていますから、2月3日の豆まきも過去の季節行事になっています。冬の寒さがないために、桜も開花しない地域があり、恒例の桜前線もありません。つまり、80年後は日本の風物詩が消えているのです。動画は環境省「COOL CHOICE」のWebサイトで公開しています。一人ひとりが今できる行動をとることが求められています。

2019年度の学生表彰

2019年度の学生表彰

先月、1月24日(金)に2019年度の学生表彰を行いました。本学では学業成績優秀者のみならず、国際、地域貢献、環境、文化、ボランティア、スポーツ、資格取得など、あらゆる分野で素晴らしい結果を残し、大学や社会に貢献した学生たちを称え、その努力と成果を学生同士がお互いに知るという方針のもとで「学生表彰」を行っています。表彰者は1年生から4年生まで全学から選出します。

今年度、個人の部では、成績優秀者、簿記1級合格者をはじめとする各種資格合格者、国際交流の推進、地域活性化に貢献した学生、各種スポーツ大会、簿記大会、書評コンテストで活躍した学生など163件、団体の部では、英語で環境問題について議論する「GPAC(Global Partnership of Asian Colleges:アジア学生交流会議)」、地域の子ども向けスクール「キッズ大学」で活躍した学生、自然エネルギー100%大学達成の活動をした学生、プロジェクションマッピング制作によって地域活性化に貢献した学生、各種コンテストで優秀な成績を収めた学生など32件、表彰総数は195件となりました。表彰学生には優秀な学生であることの証となる「ゴールド学生証」を交付します。この特別なゴールド学生証の取得を目標とする学生も多く、意欲的に活動に励むきっかけのひとつとなっています。また、今年度は表彰後に初めて祝賀会を開催しました。