学長コラム

本学の取り組みや教育活動、学生たちの活躍などの最新情報を中心に、時折、原科学長の研究テーマである参加と合意形成、環境アセスメントに関連した話題もお届けします。

コロナ禍での学び

この1年間、皆さん大変だったと思いますが、頑張りました。4月からは大半が面接授業なので、キャンパスで皆さんと会うことができます。感染防止対策を徹底して、キャンパスライフを楽しんでください。大学での学びとは、自らつかんで行くものです。とりわけ、オンライン授業ではその心がけでないと学びは進みません。春学期のオンライン授業で、学生の皆さんがどのように臨んだか昨年調査をしましたが、この新たな状況を生かした学習をしている学生が多いことに心強く感じました。 学習プランをきちんと作り、そのプランで決めた時間を守る。すなわち、時間管理をしっかりとする。時間管理は、社会に出てからは特に大切になります。

学生表彰

1月25日(月)に2020年度の学生表彰をオンラインで行いました。本学では学業成績優秀者のみならず、国際、地域貢献、環境、文化、ボランティア、体育、教育など、多方面の分野で素晴らしい結果を残し、大学や社会に貢献した学生たちを称え、その努力と成果を学生が相互に知るという方針のもとで「学生表彰」を行っています。表彰者は学部および大学院に在籍する学生で全学から選出されます。

個人の部では、成績優秀者、税理士試験合格者をはじめとする各種資格合格者、地域活性化に貢献した学生、TAC簿記チャンピオン大会、日本バッハコンクール全国大会で活躍した学生など92名。団体の部では自然エネルギー100%大学達成のため省エネ活動を実践する「学生団体SONE」、本学の国際交流および高大連携の推進に貢献する「CUC留学生会」運営メンバー、英語で環境問題について議論する「GPAC(Global Partnership of Asian Colleges:アジア学生交流会議)」参加メンバー、地域住民へ生活支援サービスの提供と地域社会へ貢献した「CUC宅配サービス」、キッズビジネスタウン®いちかわの運営に尽力した学生、オープンキャンパスの運営を通して来場者の満足度向上に貢献した学生、各種コンテストで優秀な成績を収めた学生グループなど8件。表彰総数は100件となりました。当日は受賞分野ごとに、私がPCの前から表彰学生の皆さんの名前を呼び、表彰を行いました。

また、このほか表彰学生には優秀な学生であることを示す「ゴールド学生証」が交付され、皆さんの学びの成果を証明します。

公認会計士試験に現役合格!

さらに、素晴らしいニュースがあります。難関の公認会計士試験に商経学部の学生が現役合格しました。快挙です。商学科3年の山口晴天さんが2020年度の公認会計士試験に合格しました。彼は、本学の付属高校出身者です。合格率10%という狭き門を突破しました。

国家資格である公認会計士は監査・会計の専門家として企業の財務情報の正しさを独立した立場から確認する監査業務のほか、コンサルティング業務、株式公開支援業務、国内・国外とのM&A支援など、活躍の場は多岐にわたります。公認会計士試験は、短答式試験4科目と論文式試験5科目に合格しなければなりません。

山口君は本学付属高校の普通科に通い、3年生の時に「簿記」の授業を受け、日商簿記検定3級を取得しました。これをきっかけに簿記の世界に興味を持ち本学へ進学。入学後、職業会計人として活躍できる公認会計士にも興味をもち、勉強を開始。学習に270時間を費やした月もあったそうで、着実に成果を出し、わずか2年間で公認会計士試験の合格を果たしました。

山口君は強い意志を持って勉強に集中。SNSを活用し、他の受験生の勉強方法を参考にし、模試の結果を投稿するなどモチベーションを高めたとのこと。ゲームが好きなので将来は監査法人でゲーム会社の担当として監査や内部統制、組織再編のコンサルティング等にも携わりたいし、グローバル企業の監査も視野に入れ在学中に英語や韓国語を勉強したいと意欲的です。遊びも勉強も両立させ、楽しく学んで来た様子がわかります。

これからも山口君に続いて、公認会計士に挑戦する人が沢山出てくることを期待します。