千葉商科大学 入学案内2025
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IPK UP CBL!!人間社会学部C地域での活動を通じて地域課題を理解し、解決策を導く力を修得する「コミュニティ・ベースド・ラーニング(CBL)」は、人間社会学部ならではの学び方。地域住民の方々はもちろん、地域に縁のあるアーティストや企業をはじめ、自治体や社会福祉協議会等、様々なステークホルダーと連携しながら、より良い社会づくりに向けた活動を行います。「もったいない!を楽しい!に」を合言葉に、これまで人知れず廃棄されていた規格外バランゴンバナナの活用法を考え、フードロスを削減する参加型プロジェクトです。個人団体を問わず誰でも参加することができ、これまでに様々な活用事例が生まれています。小田 のぞみ3年 千葉県立佐倉西高校出身福島 智子さん特定非営利活動法人APLA浅見 乃絵4年 福島県立喜多方高校出身83ぽこぽこバナナプロジェクトへの参加経緯 福島さん 私たちAPLAは、日本を含むアジア各地で「農を軸にした地域自立」をめざす人々が出会い、経験を分かち合い、協働する場を創り出すことを目的として活動している団体です。その中の取り組みのひとつとして、2021年秋頃から「ぽこぽこバナナプロジェクト」の運営をスタートしました。 小田 全国各地でユニークな活動が「ぽこ、ぽこ」と自然に生み出されていくことで、世界が少しずつ変わっていく。そんな意味が込められているんですよね? 福島さん そうそう!皆さんによる活動もそのひとつで、2022年の夏頃から参加してくれたかな? 浅見 はい。小口先生の紹介でAPLAの事務所を訪問する機会があり、そこでバランゴンバナナの産地であるフィリピン・ネグロス島の現状や、日本に輸入したもののうち年間7〜8%が規格外品となっている事実を知りました。そんな話を聞いた以上、行動を起こさないのはどうなのかなって…私たち学生の想いがどんどん高まっていき、小口ゼミとして「ぽこぽこバナナプロジェクト」に参加することを決めました。バランゴンバナナの新たな活用法を模索 浅見 学生ベンチャー食堂とも連携しながら、これまでにバナナスムージーやバナナケーキ、バナナカレー等を独自に企画・開発しています。また大学の休み時間に販売したり、オープンキャンパスで来場者に試飲してもらったりもしています。 小田 最近はバナナスムージーの新フレーバー開発にも取り組んでいて、15種類以上の調味料を持参し学生間での試飲会をしました。結果的には、チョコ、抹茶、シナモンフレーバーの販売が新たに決定しましたが、意外と出汁醤油フレーバーなんかも美味しくて(笑)! 福島さん へ〜面白いね、ほかの活用事例ではバナナに塩やレモンも合うって話を聞いたことがある!2023年には、ほかの参加者と交流できる「ぽこぽこバナナフォーラム」を初めて開催しました。今後もこのような交流の機会は作っていく予定なので、こういった場で、意見やアイデア交換をどんどんして、活用の幅を広げていってほしいな。 浅見 フォーラムでは捨てられてしまうバナナの皮の活用法が大きな論点になっていましたね。有機燃料にしたり、工作に活用したり…いろいろなアイデアが出ていて刺激になりましたし、それを受けて、CUCではCUC100ワイン・プロジェクトが耕しているキャンパス内の畑の堆肥に利用できないかなと!今まさに検討しているところです。プロジェクトで得た学びと今後の目標 浅見 私はやはり「声を上げること」の大切さを実感しました。世界の現状を知った人、気づいた人が率先してアクションを起こすことで、少しずつ社会がより良い方向に変化していく。私たちが企画・販売した商品を購入した人が、バランゴンバナナに興味を持つ姿を目にしたことで、その想いはますます強くなりました。 小田 そうですね、世界には私たちの知らないたくさんの課題が散在していることに気づかされました。引き続きバランゴンバナナに関する知見を学内外に広めていきたいですし、残りの学生生活でさらに視野を広げ、様々な社会課題の解決に挑戦してみたいです。浅見さんは4月から社会人ですね! 浅見 はい、卒業後は食・農分野の企業で働きます。地域に根ざした有機農業を全国各地で発展させることで、豊かな地域社会を未来につなぐことを目標に、率先してアクションを起こし続けていきたいと思います。 福島さん 素晴らしいですね!若い行動力や柔軟な発想力が、先の見えない今の時代にこそ求められていると思います。皆さんのこれからのご活躍を楽しみにしていますね。

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