新しい単語・文法のポイント

使用教材:北京語言学院新編『新中国語』1


第五課

一、ピンインについて

     第五課のピンインは主に u から始まる韻母(母音)の勉強です。頭に u がついている韻母の発音は別に難しくないが、しっぽに -n と -ng がついている uan とuang 及びuen とueng この二組のピンインの発音にやはりしっかりと言え、きちんと聞き分ける能力は把握しなければなりません。

     から始まる韻母e・anとn は日本語にはない発音なので、正しく発音しましょう。

二、新しい単語について

 中国語の人称代詞の数は日本語ほど多くはない、「我(wo)」は第一人称として最も広く使われています。ほかには「俺(an第三声)」「(zan第二声)」もあるが、数も少なく、日本語のように身分によって使い分け必要はありません。
 人称代詞の複数表示は、すべて「們(men軽声)」で表します。使い分け必要もありません(実際には、動物にも適用ですが)。

三、本文について

 中国語では「が」「に」「を」「で」など日本語のような格助詞がなく、全く語順で言葉と言葉の間の関係を表します。例えば、本文の第二行:
  我們    学習    漢語 。
 【主語】+【述語動詞】+【目的語】
 という最も基本的な構成になっています。
そのため、例文の語順を良く注意して自分でも同じ語順で新しい文を作れるように努力して下さい。

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第六課

一、ピンインについて

 iからのピンインは実際に運用された時、韻母のままの発音の場合、iはyに置き換えられます。つまり、 ian ・ in・iang ・ing とiong はyan・ yin ・yang・ yingと yongのように書きます。
韻母はiだけの場合(教科書では-iと表記)、声母のままの発音をします。

二、新しい単語について

 「(zuo)」の日本語での意味は「する、やる」と書いているが、発音と四声が全く同じになっているもう一つの漢字「做」の意味も「する、やる」です。習慣的には、具体的なものを作る場合「做」を使い、やや抽象的なものを作る場合「作」を使います。例えば、「做生意(商売をする)」、「做鞋(靴を作る)」と「作文章(文章を書く)」、「作假(偽物を作る、インチキをする)」などは、代表的な例です。
 「」も動詞です。声を出して読むことです。声を出せず読むのは、もう一つの言葉「讀(du)」があります。

三、本文について

 新しい言葉「」の使い方に注意しなければならないのは、教科書の提示だけでも「確認の語気を表す助詞」と「動作が進行中であることを表す助詞」2つの意味があることです。つまり、疑問文と平叙文の両方とも使えます。区別の方法といえば、同じく文末に「」が付けられている文の中に、もし「誰(shui,shei)」「什麼(shenme)」「為什麼(weishenme)」「怎麼(zenme)」などの疑問詞があれば、疑問文と断定できます。逆に文の中に「正(zheng)」「正在(zhengzai)」など進行態助詞があれば、平叙文と断定できます。しかし、この規律は現在のところ有効ですが、選択疑問文と反復疑問文の場合、文の中に必ずしも疑問詞がある必要がないので、その時、やはり文の上下文の意味によって分析するしかないです。

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第七課

一、ピンインについて

 「zh」「ch」「sh」「r」の4つの韻母は、日本人にとって一番苦手の発音だと思います。日本語にはなかったこうした音を正確に出すために、教科書の図(特に舌と歯の相関位置)をしっかりと確認し、舌を確実に巻きながら発音しましょう。

二、新しい単語について

 「(zhe)」と「那(na)」は指示代詞であり、日本語の「これ」「それ、あれ」と基本的には置き換えできますが、「(zhe)」はいわゆる「近称代詞」で、主に手前のものを指すときに使います。「那(na)」は「遠称代詞」なので、会話に加えた双方とも離れているものを指すときに使います。中国語では、日本語のこそあど系の中の「そ」グループの言葉がないので、「これはなんですか」の質問に、「それ」を使わず「これは本です」で答えましょう。
 「是(shi)」は「……は……である(だ、です)」と相当し、判断文の基本用語です。ちなみに、「是」は動詞の特性を持ち、目的語つまり判断される対象の属性を示す言葉が必要です。

三、本文について

 質問文の答えには、質問文と同じ文型で答えるのは基本です(もちろん、言わずにしても分かる場合、日本語と同様主語が省略することもできるが)。そのため、の質問に対して、「那是書」ではなくと答えましょう。 

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第八課

一、新しい単語について

 「(na)」も指示代詞であり、日本語こそあど系の「ど」グループの言葉の「守備範囲」と全く同じです。
 「不」の基本発音は第4声ですが、後続漢字の発音によって、変調規則があります。よく使う漢字なので、その変調規則をしっかりと覚えて下さい(教科書p.49-50)。

二、本文について

「名字」は姓と名を合わせていう言葉です。そのため、「」の答えは、名字と名前を合わせて答えしなければなりません。

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第九課

一、新しい単語について

 「(qing)」は簡単に「どうぞ……しなさい(して下さい)」と考えても宜しいです。その後ろには、【動詞】(+【目的語】省略できる)を付ける必要があります。教科書の解釈は分かりづらいので、注意して下さい。
 「(le)」が多義助詞です。辞書を調べたら、「動作・行為の完了」「すでに起きた動作を示す」「状態の変化を表す」「状態の変化や新しい事態の発生したことを確認する」等々が書かれています。今度の本文の中でむしろ「状態の変化や新しい事態の発生したことを確認する」(第7行目)と「すでに起きた動作を示す」(第8行目)の意味で使われています。教科書の説明は大ざっぱなので、みなさん自分の方も辞書などの例文と照らして確認作業を行って下さい。

二、本文について

 「今天(jintian)」など時間を示す言葉は、基本的には主語の前あるいは主語のすぐ後ろに置きます。 

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第十一課

一、新しい単語について

 「本子(benzi)」「椅子(yizi)」などの名詞は、そもそも最初の一文字だけでも意味を表すことができるので、後ろに付いている「子」は一音節語を読みやすい二音節語に変更するためのものです。そのため、すべて軽声になっています。似ている言葉はまだたくさんあるので、これからみなさんも自分で見つけて下さい。
 「(he)」は接続語と前置詞の2通りの使い方はあります。接続語として使うとき、語と語を並列する役割を持っています。3つ以上の語を接続する場合、通常は最後の語の前に置くこと。例えば「A、B、C和D」のように使われます。前置詞として使うとき、動作の相手、比較の対象を表す役割を持っています。例えば、「他打電話(彼と電話をする)」のように使われます。今回の本文では、接続語として使う例です。

二、本文について

 「(shi)」字句(「是」を用いた文)は、今度のポイントです。いわゆる判断文です。「……は……だ(です、である)」に相当する。肯定形は「是」で、否定形は「不是」です。例えば:
  肯定形:「小李学生。」→李さんは学生です。
  否定形:「田中不是留学生。」→田中さんは留学生ではありません。
 「……(ma)?」は一般疑問文の標準構成です。「」はいつも軽声で、必ず必要ですが、はてなマックの「?」も疑問文構成上必要な成分です。どれも欠けたら、減点になりますよ。
 

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第十二課

一、新しい単語について

 「中文(Zhongwen)」「英文(Yingwen)」「法文(Fawen)」などの言葉は、「中国語」「英語」「フランス語」を表していますが、「漢語(Hanyu)」「英語(Yingyu)」「法語(Fayu)」との間、やはり区別があります。基本的には、前者は書面語を指し、後者は口語を指しています。
 「西班牙」「阿拉伯」などの言葉はすべて漢字で表している外来語であり、それぞれどこの国を指しているのかを、忘れないで下さい。

二、本文について

 中国語で「疑問文」を作文するとき、主語を付け方は間違いしやすいのところです。「……?」と聞かされたら、「我……。」と答えるのは日本語と同じですが、「這里(または這个、這是、這位)……」と聞かされたら、日本語の「これ」対「それ」の概念と違って、「這里(または這个、這是、這位)……」で答えましょう。逆に疑問文の主語は「那里(または那个、那是、那位)……」の場合も同じです。
 

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第十三課

一、新しい単語について

 副詞の「(mei)」は、時には「没有(meiyou)」として表します。意味は同じです。いずれも「有(you)」の否定形です。
 中国語の「数量詞」は一部だけ日本語のと同じ対象に使われていますが(例えば「匹(pi)」、「頭(tou)」、「个(ge)」など)、ほかの大部分は違っています。それぞれ分けて覚えるしかよい方法はありません。ただし、日本語の「個、箇、コ」と相当する「个(ge)」の使う範囲はとても広く、人間などの生き物から物事まで使えるので、適切な数量詞がどうしても分からない場合、とりあえず「个(ge)」を使っても無難でしょう。

二、本文について

 「(you)」字句つまり「有」を用いた文を理解するポイントは、動詞の「有」には、たくさんの意味を持っているところです。例えば、
  「我有三个本子」→わたしは3冊のノートを持っています。【持つ】
  「他有一个妹妹」→彼には一人の妹がいます。【いる】
  「椅子上有両本書」→椅子の上に2冊の本があります。【ある】
 否定形として、「没有(meiyou)」が使われていますが、日本語に訳すときも、それぞれ「持っていない」「いない」「ない」と対象に合うように使い分けしなければなりません。 

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