AfterEffectsでシーンを繋げる

箕原辰夫

Strata3Dplus 3.7になっても、QuickTimeファイルがWebでそのまま見れない問題を解決していないようで、しょうがないので、AfterEffectsでシーンを繋げる方法を説明します。簡単ですので、シーンが1つしかない作品でも変換しておいてください。シーンが1つしかない作品の場合は、2.のAfterEffectsで加工する部分から見て下さい。

1.別のシーンをカメラで撮る

前回で作ったいんちき動物アニメをさらにいんちき化すべく、カメラを置いてみました。その後、カメラのターゲット(○に十字のもの)を頭部に当て、頭部を追跡するようにしてみました。

 

カメラウィンドウ(ウィンドウメニューのカメラウィンドウ→カメラ1で表示)から見た図です。

これを同じようにレンダリングしてみました。320×240でSorenson Video 3で中位の品質のものです。224KBの大きさです。品質が落ちているので、地面に、品質劣化ノイズが現われているのがわかります。

2.AfterEffectsで加工する

さて、2つのシーンをAfterEffectsで繋げてみましょう。どれがAfterEffectsかわからないって?Dockに以下のようなアイコンがありますか?それが、AfterEffectsです。なければ、「Macintosh HD」のアプリケーションフォルダから探してみて下さい。ちなみに、このアイコンもAdobeの登録商標ですので扱いにちょっと注意してください。それはともかく、起動してください。

Copyright by Adobe Systems Inc.

まずは、ムービーの設定をします。「コンポジション」メニューから、「新規コンポジション」を選んでください。設定は、次のようにします。幅と高さが、320×240で、フレームレートが15fpsで、継続時間が10秒になっているところがポイントでしょうか。ただ、この場合は、10秒もありませんので、後で短くしてしまいます。とりあえず、設定のときは、10秒で良いでしょう。それよりも時間が長ければ、値を変えて下さい。

これで、正面に製作用のウィンドウが現われ、下の方にタイムラインのウィンドウが現われてきました。次に「ファイルメニュー」の「読み込み」の「ファイル」から素材となるファイルを読み込みます。このファイルのことをAfterEffectsではフッテージと呼んでいます。先ほどの、作ったファイルを指定してください。これを2回行ない両方のムービーファイルを読み込みます(自分がどれだけ作ったかに依存します)。なお、読む際に、次のようなダイアログが出てくるかも知れません。「無視」を選んでおくことが無難でしょう。

以下のように、2つのムービーファイルを読み込みました。プロジェクトウィンドウに、読み込んだファイルとそのプレビューが表示されています。

次に、最初のムービーを画面に配置してやります。これは、上記のプレビューに表示されているムービーの画像を、「コンポ1」と名前がついているウィンドウにドラッグするだけで出来ます。配置したら、位置などを下の黒い面が見えないように調整してください。

タイムライン上にこのムービーが配置されたことがわかります。再生ボタンなどがあるウィンドウ(時間制御ウィンドウ)で、再生してみてください。

このウィンドウの水色の現在の時間を示す逆三角形のアイコンを移動させて、このムービーが終わったあたりに持っていきます。コンポ1のウィンドウが黒い画面になると思います。

この段階で、先ほどやったように、こんどは次のムービーをコンボ1ウィンドウ上にドラッグします。また、位置を調整してください。

タイムライン上は、次のように配置された筈です。それで全体の長さもここで短くしておきました。上部の薄い水色のバーの右側をドラッグすると、全体のムービーの長さが変わります。

これで配置は終了です。時間制御ウィンドウの再生ボタンで全体を通したプレビューが見えるはずです。あとは、書き出しです。「ファイルメニュー」の「書き出し」で、「QuickTimeムービー」を選びます。このときに、新しいムービーファイル名を指定してください。ここで、圧縮などの設定ができます。圧縮はしておいてください。このムービー設定のダイアログで、設定ボタンを押し、そこに書かれているように、Sorenson Video 3で、キーフレームレートを15fpsにしています。

これで、書き出しすることができます。少しファイルサイズが大きくなってしまいますが、お許しください。これで、Webブラウザ上でも見れるようになったと思えばしょうがないでしょう。244K+244Kが、1MBぐらいになってしまいました。結果のムービーは、下のようになります。


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箕原辰夫