多くの関係者を巻き込む社会課題の解決には複数の視点や協働が不可欠です。幅広く選べる専門分野の授業や各分野を学ぶ学生同士の共創により、理論と実践で成長します。
学んだことを社会で実践する環境があります。連携先のエリアは東北から九州、沖縄県までさまざま。自治体からのオファーで地域イベントの映像や広報物の制作を学生が担うこともあります。
2023年度はのべ56名が公務員に内定!※
都道府県庁や市役所等の事務系は40名、警察官や自衛官等の公安系が16名でした。内定先のエリアは、東京都、千葉県、埼玉県以外に、茨城県や秋田県、岩手県等、多岐にわたっています。
※商経学部経済学科と政策情報学部政策情報学科からの合算
人々が豊かに暮らせる経済社会を築くためには、限られた資源(お金・労働力・技術等)をどう用いればよいのか。経済学や財政学、統計学の考え方や分析手法を用いて、社会課題を俯瞰的に捉え・解決する方法を学びます。
経済政策とは、財政や金融、労働等の各市場に対して、政府が経済の側面から関与することです。税や金利、最低賃金等の各制度による市場への関与に対し、経済学の考え方と現実経済の理解を深め、望ましい経済政策を考えます。
社会課題の解決は、政府や自治体だけでなく企業にも求められます。ミクロ経済学やマクロ経済学等の基本的な知識をもとに、企業や産業、地域に関わる諸問題を経済学の観点から分析し、解決していくための方法を学びます。
人々が幸せに豊かに暮らせているのか等、規模の大きい問題を理解するためにはデータが不可欠です。経済学や統計学の知識をもとに、社会課題をデータに基づいて把握・分析し、解決していくための方法を学びます。
大塚 茂晃 准教授
日本政府の債務残高はGDPの2倍を超える高い水準で、借金世界一と言われるほどです。こう聞くと不安になるとは思いますが、経済学の正しい知識を得ることで状況を冷静に把握できるようになります。私が担当する金融論の授業では、貨幣とは何か?
中央銀行(日本銀行)とはどのような役割を担っているのか? といった経済学の基礎を学び、日本銀行による金融政策についてもとりあげます。加えて、銀行や証券会社や保険会社の仕組み、プルーデンス政策と言われる信用秩序維持政策についても学んでいきます。日本経済全体を見渡す力はもちろん、年金や新NISA等の、身近な暮らしに直結する金融知識を修得することは、この先の人生できっと役に立つはずです。
藏田 幸三 准教授
少子高齢化や財政状況のひっ迫、公共施設・インフラの老朽化等、今日の地方自治体では政策課題が山積しています。厳しい環境の中、地域社会の持続のためには、行政と民間の壁を乗り越え、新しい担い手による「公民連携(PPP)」が欠かせません。私の授業ではこの公民連携についての学習に加え、学生の立場で何ができるかを考えて実践していきます。2023年度は、千葉県印旛郡酒々井町と協働し、地元アウトレットモールで町の特産品や地元の新鮮野菜を販売。このほか、津山市、宗像市等全国の自治体から依頼を受けてフィールドワークを行う機会をいただきました。解決策のヒントは地域社会に多くある「課題」を「資源」として考えることです。リアルな社会問題を教材にし、地域を学びの場に変える、実践的な取り組みに参加してみませんか?
地域社会の発展やそこに暮らす人々のために課題を発見し解決するには、情報をどのように活用し、公共政策を実行するべきか?法学や政治学、コミュニケーション技術等を学び、社会課題を現場で捉え・解決する方法を学びます。
行政や法律の知識をベースに理論を学び、さらに住民へのインタビュー等、実践的なフィールドワークを通じて地域社会の現場に寄り添った課題発見・解決力を磨き、公共政策をリードする人材を育てます。
地域貢献が求められるのは公務員だけでなく「企業」や「市民」も同じです。業種に関係なく活用できるデジタルスキルと法律や政治の知識を身につけ、公共政策・まちづくりとビジネスの両面から素養を磨きます。
持続可能なまちづくりのあり方や、課題解決のためのデザイン・メディアについて学び、社会課題の解決策を創造的に提案する能力を養うことで、多様な人々と共創しながら地域社会をプロデュースする方法を学びます。
戸川 和成 専任講師
皆さんは「コミュニティ」と言うと何を思い浮かべますか? 学校のクラスや部活動、アルバイト等、自分がさまざまな人と人との「つながり」の中にあることに気がつくはずです。同じコミュニティにいるメンバーと、互いに支え合ったり、時には励まし合ったり、目には見えないその絆に勇気づけられたことのある人もたくさんいるでしょう。そのような「関係構築」によるコミュニティ形成を通して、より良い暮らしの実現をめざすのが「コミュニティ政策」です。被災した人々の心を癒すために、働き盛りの人々の疲弊感を減らすために、子育てに励む人々の孤独感を無くすために。本講義では現代社会に生きる人々が抱えるさまざまな問題を、人々に寄り添い共感するコミュニティ政策により解決に導く方法について、自分なりの答えを見出していきます。
榎戸 敬介 教授
あなたはどんな都市に住みたいですか? 世界中の人が集う観光都市、歴史を重んじる伝統的な都市、自然にあふれる緑豊かな都市等、一言に都市と言ってもさまざまなタイプがあります。そしてそれらはすべて、人々の「計画」によって創造されているのです。
例えば、幕張メッセをはじめ、ホテルや商業施設等が新設され、首都圏の新しい都心となった千葉県の幕張新都心は、1970年代まで浅瀬や干潟が一面に広がる自然海岸でした。当時の計画者がイメージした「理想の都市」が、現在の「職・住・学・遊」の複合機能が集う都市の形成につながっています。本講義ではそのような「計画の対象としての都市」について、さまざまな事例をもとに、その成り立ちや構成要素、課題等を考えていきます。皆さんに期待するのは「好奇心」を持つこと。国内外を問わずさまざまな都市を訪れ、自分なりの発見や気づきを得られる人になってほしいと思います。
私たちの周りにある商品・サービスには、誕生から現在まで隠された固有のストーリーがあります。そのストーリーには、国・地域が持つ文化・人々の習慣、当時の社会・経済の仕組みや状況等が関わっています。私のゼミでは、自分の興味があるモノ・コトが、どのような経済的・社会的・文化的背景を持ち、またどのような産業と関わりを持ちながら、今のような形になったのかを考察・分析していくことで、現在の「社会経済」が誕生した「道のり」を学んでいきます。
ICTを活用して日常生活や社会を豊かにすることをめざすゼミです。AI、プログラミング、ゲームエンジンの活用、Web制作、3Dプリンタ、デジタルツイン等、様々なテクノロジーについて、学生が自ら自主的に企画を立て、興味を持ったICT技術にチャレンジします。単独またはチームによる活動で体験的に学び、各学期の終盤では作品を紹介するショート動画を撮影し、学期の活動のハイライトをまとめます。最終発表会ではショート動画を使ったプレゼンテーションを行います。
所属コースの専門科目履修で公務員としての土台を確立した上で、学部が開講する公務員養成講座の仲間たちと共に、情報を共有し合いながら公務員試験合格をめざします。
総合政策学部の学生であれば誰でも受講できる、学部独自の公務員養成講座を用意。学内で開講されるため時間を有効活用できるほか、ダブルスクールも不要で学習費用を大幅に抑えることができます。また何よりも共に切磋琢磨する仲間の存在は大きく、試験勉強だけではなく、一緒にフィールドワークにも出かける等、楽しみながら行政機関や公務員について理解を深めています。
一般企業(金融、 広告、 小売、 商社、製造、 情報通 信等のサービス・情報系産業)
公務員(地方自 治体、 特別区、国家)
非営利団体(社会福祉法人 学校法人、生協等)
自営業、家業の継承等
公務員(役所職員、警察官、消防士等)
公社 (公益法人、独立行政法人職員等)
広告業(広告プランナー等)
情報通信業(映像・ラジオ ・テレビ番組プロデューサー 、 システムエンジニア 等)
専門サービス業(Webデザイナー等)
千葉商科大学は2022年、すべての教員職員が参加して「10年・15年先の社会で求められる人材像」「社会から求められる大学であり続けるために強化するべき領域」をテーマに集中議論を行い、私はその議論のすべてに参加しました。そして、50回以上の会議を経て導出された大学像の象徴のひとつこそが総合政策学部の設置です。皆さんは∞(無限大)の可能性を備えています。"挑戦する心"を持ったチャレンジャーとなって総合政策学部の歴史を一緒に作っていきましょう。
総合政策学部長
今井 重男IMAI, Shigeo