01 地域のおいしい食卓を
支えるのが私の仕事
片野 茉里恵 さん
商社・小売
アクシアルリテイリング株式会社 原信 埴生店 精肉担当
政策情報学部卒業
What is your job?
数値管理のセンスも
問われる
毎朝6時に出勤し15時に終業するのが基本スタイル。朝一に行うのは、特売のポップや値札の張り替え、商品の仕分け、品出しなど。商品発注の締め切りは12時半のため、午前中は時間に追われる。昼休憩後は、売上管理などの事務作業を行う。原信は全部門ごとに売上目標と実売を比較し適合率を算出する「売上適合率」を社員向けにオープンにしている。差異が生じる理由は近隣に新興住宅街が建設されたり(その場合売上は上がる)競合店舗がオープンする(売上は下がる)など。また、地域イベントも来店数に左右する。さまざまな街の変化を数値に反映し、売上適合率が上がれば、全社的に評価される。成果が数字で明確にでるからこそやりがいを感じるそうだ。
環境がある だから原信を選びました
女性が長く働き続けるもともと新発田商業高等学校出身ということもあり情報処理や会計の知識を深堀りするために千葉商科大学へ進学しました。現職に生きていると思うのは、柏木将宏先生の「パソコン基礎」でWord、Excel、PowerPointの基本操作を学んだこと。会社の事務作業でよく使用するため、在学生の方々は「MOS検定」を受けておくと良いかもしれません。就職は地元でと決めていましたので、千葉と新潟を行き来していました。また新潟の企業が東京で企業説明会を開いてくださるケースもありましたのでそれらを大いに活用しました。
原信との出会いは大学2年生のとき。秋葉原で新潟企業説明会が行われ、そこで耳にした人事部長の星野の話が興味深かったのです。星野は、野村康次郎さんの「雨」という詩を引用しながら、「今後の人生で辛いこともあるでしょうが、誰も代行してくれません。けれど本当にダメだと思ったら逃げてください。弊社には多くの店舗がありますので逃げ道はいくらでもあります。どうか一人で抱え込まないで」と言ってくれました。
結果的に弊社を選んだのは、女性が働きやすい環境が整っているから。一般的に正社員として長く働き続けるのがベストと思われがちですが、幼い子どもを抱える母親にとってはパートで働ける環境も魅力的です。原信は、就労時間を4時間、6時間と刻むことができますし、パートの職位に「アシスタントチーフ」と呼ばれる正社員のチーフに準ずるものもあります。「選べる職場」であることが私には重要です。

食卓のプロであるお客さまに 精肉のプロとして
お応えしています
生鮮の中で精肉は季節感がない部門です。お魚のような「旬」がないので、「季節を問わず原信でこのお肉が買える」といったご支持をいただける反面、飽きられやすい部門でもあります。精肉の場合、季節感は調理見本で作ります。例えば夏はBBQ、冬は鍋ものでアプローチします。そればかりか日々の気温や変化に合わせて、肌寒い日は「モツ鍋」を、あたたかい日は「焼きモツ」をおすすめするなど臨機応変な対応も求められます。これも、店員の腕の見せどころです。
今後の目標は、精肉部門のチーフになること。そのために取り組むべきことは、売場づくり、数値管理、シフト管理など先輩方に教えてもらったことを実践しながら完璧に業務をこなすことです。実は、在学中に日商簿記検定や税理士試験科目(簿記論・財務諸表論)の指導を無料で行っている「瑞穂会」に参加したことが、売上などの数値管理に一躍買っているのです。これは私の強みですので、さらに日々の業務に励んで一歩でも目標に近づけたらと思っています。そして、将来的には店舗での業務にとどまらず、会社全体のよりよい仕組み・サービスづくりの一端を担う仕事に携わりたいです。
また、公私ともに充実したライフスタイルを送ることも目標の一つ。働き方の多様性を認めてくれるのが当社の魅力でもありますので、結婚出産後も変わらず、この企業で働き続けたいと願っています。