05 管理職になった現在も
大切な指針は大学の学びの中に

永田 純也 さん

サービス

共立メンテナンス 寮事業本部 学生第1事業部 副部長

商経学部 商学科 卒業

What is your job?

学生生活を住まい
から豊かにする
「寮事業」を統括

学生寮事業を全国に展開する弊社は、安心して学業に専念できる住居環境を提供するべく、寮長夫妻が駐在し栄養に配慮した家庭料理を振る舞う「下宿屋」スタイルを大切にしています。こうした価値を保護者と学生にお伝えして担当する寮の稼働率を高めるのが営業の役所です。2年前から管理職となり、これまでの経験を生かして部下の育成にあたっています。戦略性とリーダーシップが求められる仕事です。

01 たくさんの出会いが財産に。 実践力が培われた学生時代

学生時代に、学業の他に夢中になったことが2つあります。それは高校から大学卒業までの7年間続けたファーストフードのアルバイトと、友人に誘われて大学の4年間情熱を注いだオープンキャンパス(以下、オーキャン)のスタッフ業務。
人と接することが好きで、接客業に向いているという自分の強みを発見できましたし、オーキャンを通して大学の広報や先輩方から実践的な学びをいただきました。社会に出るまでの助走として最高の環境を得られたと思っています。

現在の会社と出会ったのも、オーキャンがきっかけです。共立メンテナンスのスタッフが一人暮らしの学生向け相談会をしていて、年齢も立場も違う高校生の目線で言葉を紡いでいる姿が印象的で。思えば、学業に専念するための住まい選びは、その後の人生に影響を与える要素の一つになります。視座が高まったことで行動が変わり、4年生で受付部署のリーダーを任されるほどオーキャンにのめり込んだ私は、社会人1年目からプロ意識を持って仕事に励むことができました。

02 ピンチをチャンスに
変えるために
大学で学んだもう一つのこと

就活を始めた当初は業界を限定せず企業研究していましたが、最終的には自分の適性に立ち返り、サービス業に絞りました。そんな時、友人に誘われて学内の会社説明会に参加すると弊社の姿が。人事担当者が親身になって就活の悩みに寄り添ってくれたことから、OB訪問へ。自分の活躍の場がここにあると想像できたことから応募させてもらいました。

社会人生活の中でもっとも成長できたのはコロナ禍の時。人と接する機会が減り、寮の魅力を伝える手段を失ったのです。苦しい時に思い出されたのは学生時代に学んだ「相手の視点に立つ」姿勢です。まずは、クライアントの役に立ちたい。そう思った私は、職員の目線に立って、学校と連携した募集活動を行うように。寮を見学するバスツアーやオンライン説明会を企画して、少しずつ成果が見え始めると仕事はもっと楽しくなりました。

2年前、母校・千葉商科大学の担当者になりました。学生時代に憧れた弊社スタッフと同じ目線で、高校生と向き合える機会をいただき感慨深いです。

03 失敗を恐れず、
まずはやってみる
「人生は何とかなる」の教え

現在は、営業の現場を離れ、マネジメント業務にあたっています。直属の部下は6人ほど。彼らの自己成長につながるよう寄り添い、強いチームを作るのが仕事です。
部下と接する中でジェネレーションギャップを感じる時もありますが、そういう時こそ彼らの目線に立つこと。長年の現場経験を活かして営業向け社内セミナーを開催したり、風通しのよい職場づくりを目指しています。この信頼関係が追い風となって営業成績に繋がってくれたら言うことなしです。

折に触れて大事にしているのは、ゼミの朝比奈剛先生の「人生はなんとかなるから、とりあえずやってみなさい」という教え。何かに挑戦してうまくいかなかったとしても、命を取られることはありません。この記事を読んでいる学生のみなさんも失敗を恐れず小さなことから始めてほしい。迷ったら周りに相談して、人を巻き込みながら進んでみるのもありです。これこそが、千葉商科大学の『やってみる、という学び方。』に通じるのだと思っています。このエッセンスを今後も若い世代の人たちに伝えていきたいです。

\ 2度目の取材を振り返って /
入社2年目で取材を受けた時はオーキャンで学んだ実践力を励みに、必死で取り組んでいたように思います。7年を経た現在、さまざまな現場経験を積んできたことで余裕を持って業務にあたれるようになっていること。さらには管理職となった今でも学生時代の経験が、仕事の原動力になっていることを再確認できた気がします。

編集後記

永田さんを取材するのは2度目。成果が出るまでやり続けるパワフルさ、どんな経験も強さに変える気概は7年前と変わらず。また、学生時代のエピソードをイキイキと語る姿を拝見し、大学での経験は、管理職の現在も活かされているのだと感じ入りました。

Interview Date: