開催レポート
第5回全国高校生環境スピーチコンテスト
2018年9月25日
9月23日(日・祝)、全国の高校生を対象とした「第5回 全国高校生 環境スピーチコンテスト」本選を開催しました。
このコンテストは今後の日本社会を担う高校生が、地球温暖化対策やエネルギー問題などの重要な社会課題を考え、どのようにしたら持続可能な社会を築いていけるのか、自分自身の考えを発表する場として開催したもので、環境に関心のある高校生を対象に「自然エネルギーと私たちの未来」、「持続可能な暮らしのために、今、私たちができること」という2つのテーマで原稿を募集しました。
応募期間中(2018年7月17日~8月17日)に53件の応募があり、厳正なる審査の結果、選ばれた12名が本選に出場しスピーチしました。
本選は、スピーチと審査員による質疑応答により、内容の独創性、説得力、表現力(言葉の正確性等)を総合的に審査し、最優秀賞1名、優秀賞3名、特別賞1名を決定しました。
第5回全国高校生環境スピーチコンテスト受賞者一覧
最優秀賞
- 「自然エネルギーと私たちの未来」 阿部 好葉さん (市立札幌旭丘高校/北海道)
優秀賞
- 「エネルギーのバトンタッチ」 黒川 凛さん (聖和学院高校/神奈川県)
- 「「あればいいな!」を実現したい」 加藤 空さん (城南特別支援学校高等部/東京都)
- 「生命環境の保全のために、生命の力を借りよう」 諸星 水晶さん (秦野高校/神奈川県)
特別賞
- 「エネルギー発電を小型化しよう」 藤丸 瑞希さん (中野工業高校/東京都)
最優秀賞受賞者コメント
まさか最優秀賞に選ばれると思いませんでしたので、とてもうれしく思います。
北海道では冬の厄介者である雪が自然エネルギーとして活用されていることを知り、
同じように大きな被害をもたらす地震もどうにかして自然エネルギーとして活用できないかと考えました。
地震のもつ巨大なエネルギーを非常用エネルギーとして活用できれば、地震が頻繁に起こる日本ならではの試みになります。身近なエネルギーを工夫して自然エネルギーとして活用することができれば、私たちの暮らしは豊かで地球にやさしい未来になるのではないかと思い、発表しました。
講評
出場者のみなさんのスピーチは夢があり、聞いていてわくわくする内容ばかりでした。また、未来に向けてマイナス面をプラスへ変えていくといった発想が多くありました。
その中でも審査員を驚かせたのは最優秀賞の阿部好葉さんの「地震のエネルギーを自然エネルギーに活用できるのではないか」という問題提起でした。地震のエネルギーはどういうかたちでどういう活用ができるかはイメージが湧きませんでしたが、巨大な地震のエネルギーが大きな被害をもたらすのだから、そのエネルギーをなんとかうまく使えないかという発想はとてもすばらしいと思います。
今、実現していないことが将来実現するかもしれないという、大人ではなかなか思いつかない高校生らしい内容でした。