訪日外国人旅行客による新婚旅行の特徴と発展可能性に関する考察

研究課題

訪日外国人旅行客による新婚旅行の特徴と発展可能性に関する考察

研究目的

現在、わが国政府ではインバウンド(訪日外国人旅行者)の誘致を政策の柱の一つに据えて各種の取り組みを行っている。数値目標として、2018年に約3,200万人であったインバウンド数から2020年には4,000万人、さらには2030年には6,000万人を掲げている。これまでのところ、目標を上回るペースでインバウンド数が推移しており、今後も順調に増加すると予測される。一方において、訪日客一人当たりの日本での消費額が少ないため、訪日客の増加がそのまま経済効果に比例していないという課題が指摘されている。そのため単なる物見遊山的な観光ではなく、体験や交流などをプラスしたいわゆる「コト消費」や、地方への観光ルートによる地域経済の波及などが模索されている。その点において、日本を目的地とした新婚旅行(ハネムーン)は、旅行消費額が高い点、東京、京都以外のリゾート地などへの旅行する点において、これからのインバウンド政策の有力なターゲットになりうる。

そこで本研究では、外国から日本に向けて来訪する新婚旅行に焦点を絞り、それぞれの国あるいは地域ごとの特徴や傾向を明らかにする(2020年度)。また、旅行先の日本国内の地域(観光地)におけるインバウンド客の新婚旅行の現状を明らかにし、日本人の旅行と比較しながらインバウンド客の日本における新婚旅行について考察する(2021年度)。さらに、研究結果をまとめるなかで、今後の日本国内におけるインバウンド客にとっての新たな新婚旅行先としていくつかの候補地の提示を試みる(2021年度)。

研究員

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