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2025年2月、サービス創造学部大下剛ゼミナールは日本郵船株式会社イノベーション推進グループNYKデジタルアカデミーが開発した事業リテラシー研修「i4cards」を実施しました。この研修には2年生16名が参加し、3チームに分かれて事業構想に取り組みました。研修の冒頭では、デジタルアカデミー学長の石澤直孝氏から研修の趣旨と過去のイノベーションに関する講義が行われました。その後、各チームはデジタルアカデミーから派遣されたファシリテーターの指導のもと、事業構想に取り組みました。

研修では「ヒトの本性」「社会潮流」「技術」「ビジネスモデル」を組み合わせた独自の「i4Cards」をフレームワークとして使用しました。まず、「ヒトの本性」と「社会潮流」を組み合わせて解決すべき課題を特定し、その後「技術」と「ビジネスモデル」を活用して設定した課題を解決するサービス・事業を創出するプロセスを体験しました。

グループワークは以下のような手順を追って進められました。

グループワーク1:事業テーマの生成

【Step1】社会潮流とヒトの本性を選ぶ

グループとして焦点を当てたい「社会潮流」と「ヒトの本性」を「i4カード」の中から選択します。

【Step2】社会潮流とヒトの本性に関する探索

選択した「社会潮流」と「ヒトの本性」が誘引して発生するビジネスチャンス(機会)やリスク(脅威)についてメンバー間で意見交換を行います。

【Step3】顧客需要・社会からの要請

選択し、探索を行った社会潮流とヒトの本性をもとに、事業テーマとなる顧客需要・社会からの要請を洞察し、可視化します。

【Step4】事業のテーマ

洞察・可視化を経て見つけた顧客需要、社会からの要請をもとに事業のテーマを作成します。

グループワーク2:解決策の発案

【Step5】解決策の構成要素

見つけ出したビジネステーマを解決するために活かせる題材(トピック)を「i4カード」の「技術」と「ビジネスモデル」の項目から抽出します。

【Step6】解決策の発案

Step5で抽出した題材の中から機能と欠点を補完し合う2つ以上のモノを結合して解決策を発案します。

グループワーク3:コンセプト

【Step7】アイデアの可視化

発案したアイデアはどんなものなのか、視覚に訴えるものを素早く作り、共有します。

【Step8】コンセプトをまとめる

事業構想のコンセプトを説明する文章を作成します。

グループワーク4:ストーリーテリング

【Step9】共感性・意外性を高めるストーリー

聞き手の興味・関心を高める共感性の高いストーリーを作成します。

グループワーク5:チーム発表

【Step10】チームで発表をする

チームで発案した新たなビジネスについて発表します。

この研修は、短時間で新たなサービスを創造するプロセスを体験する企業な学びの機会となりました。参加者は、実際のビジネス環境での課題解決に向けた実践的なスキルを身につけることができました。

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