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2025年2月、学生団体SONE(Student Organization for Natural Energy)が地域向け環境講座の改定とそのためのフィールドワーク調査研修を実施しました。この活動は、地域の環境意識を高めるために行われました。
1日目
山梨県企業局発電総合制御所を訪問しました。この施設は県営28カ所の発電所の監視制御を24時間体制で行っており、水力発電施設の体験模型を設置し、小学生を対象とした総合学習を念頭においたエネルギー(水力、風力、太陽光)に関する解説と展示を行っています。発電方法によるエネルギー量の違いを体感で学べる展示や、発電所を紹介する解説付き動画はわかりやすく、とても参考になりました。
次に、エコハウスやまなしを訪問しました。この施設は環境に配慮した住宅の普及啓発を目的とした環境共生型のモデルハウスを常設展示しており、移住促進を目的とした1週間の体験宿泊も受け付けています。床材に蓄熱タイルが採用されている箇所があり、日光が当たるとほのかに暖かさを感じられました。フローリングや柱材には山梨県産の木材を使用し、古民家などでみられる越屋根という屋根形状を採用することで、熱や空気を循環させ、ダクトや排気口をあわせて導入することで快適な空気循環を図っていると説明を受けました。
2日目
米倉山次世代エネルギーシステム研究開発ビレッジ「Nesrad」を訪問しました。この施設は山梨県が推進するグリーンイノベーション事業の拠点であり、超電導フライホイールを利用した蓄電システムやグリーン水素の蓄電システムの試作実験を行っています。実際に燃料電池(水素)プラントの中に入り、水素排気管や充填の試験設備を見学しました。併設されているPR施設きらっとでは解説パネルや模型を使用しながらの説明を受けました。また、県内の再エネを利用したP2Gシステムの実証実験も実施しています。
これらの訪問を通じて、地域向け環境講座の内容をより充実させるための貴重な知見を得ることができました。特に、体験を通じて学ぶことの重要性を再認識しました。今後も地域の環境意識を高めるための活動を続けていきます。