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2025年2月、株式会社千葉興業銀行の協力により、企業の工場や職場見学を3回実施しました。参加学生は学内全体で公募し、学部学年さまざまな15名が参加しました。また、地域振興関連の研究・教育に詳しい宮城大学の風見正三教授(同大理事・副学長)に協力を依頼し、事前講義と初日の見学会に参加していただきました。

1日目

はじめに大学の教室でオリエンテーションが行われました。風見正三教授が講師を務め、地域再生についての講義が行われました。その後、株式会社ちばくるが運営する観光農園「ちばくるファーム」にて講演と見学が行われました。この施設では、約1万平方メートルの敷地でいちご栽培を行っており、環境に優しいビニールハウスやドローンの活用などが紹介されました。ビニールハウス内では、大気中の二酸化炭素を使用した仕組みを採用することで脱炭素化に貢献しているそうです。実際にいちご狩りも体験し、さまざまな品種のいちごを食べ比べました。参加学生は、農業ビジネスの新しい取り組みについて学びました。

2日目

株式会社飯沼本家にて講演と見学が行われました。飯沼本家は酒々井町で300年以上続く造り酒屋で、伝統を受け継ぎながら日本酒の新しい可能性を追求しています。開かれた観光蔵をコンセプトに掲げ、古い建物をカフェや食事処にリノベーションし、和モダンなイメージで広い世代のみならず国内外に受け入れられるようにしていると説明を受けました。歴史ある酒蔵や敷地内にあるキャンプ施設、ブルーベリー農園を見学体験し、20歳以上の学生たちは日本酒の飲み比べも行いました。参加学生は、伝統と革新の融合について学びました。

3日目

株式会社常盤植物化学研究所にて講演と見学が行われました。常盤植物化学研究所は、植物成分の抽出・分離・精製に関する幅広いノウハウを持ち、医薬品の原薬や化粧品・健康食品の原料などの製造・販売を行っています。経営危機に陥っていた過去から、経営戦略の刷新と地道な努力によるV字回復について説明を受けました。また、「佐倉ハーブ園」を見学し、薬用植物や生活に役立つハーブを栽培し、市民に開放するなど、地域貢献にも取り組んでいることを体感することができました。
その後、大学の教室でとりまとめの講義が行われました。企業へのイメージが変わっただけでなく、多彩な取り組みを行っていることを実感することができました。振り返りの集大成として、各グループで今回のプログラム全体のキャッチコピーをまとめました。3日間を通じて実際に地域活性化を行っている企業に足を運び、密着することで多くの気づきや発見があったことから、学生たちの自己成長の場となるインターンシップにつながっていくことを期待しています。

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