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学生環境団体SONEでは、地域が抱える「エネルギー」「ビジネス」「雇用」といった複数の課題がどのように結びつき、社会の中で影響し合っているのかを実践的に学ぶことを目的に、環境配慮型の企業およびソーラーシェアリング事業者を訪問するフィールドワークを実施しました。本学にもパイロット的なソーラーシェアリング(ぶどう畑)はありますが、学生たちが学外の方へ説明する際には書籍からの知識に頼りがちな部分もあり、より深い理解を得られる機会が必要とされていました。
富士フイルムビジネスイノベーション「Green Park FLOOP」(横浜市西区)

初日は、環境配慮型のものづくりを体験しながら学べる施設「Green Park FLOOP」を訪問しました。解説員の方に案内していただき、リサイクル設計のプリンターや省エネ機能の解説に加え、「平和おりひめ」を使った名刺作りや、気候変動について考える体験型展示などを通じて、企業が取り組む環境配慮の仕組みを多角的に学びました。
大川印刷(横浜市戸塚区)

午後に訪れた大川印刷戸塚工場では、ノンVOCインキを用いた環境配慮型印刷や、刷版・原稿チェック・裁断といった印刷の工程を、現場スタッフの解説とともに見学しました。VOC(揮発性有機化合物)を抑えたインキにより、働く人の健康リスク低減にもつながっているという説明には学生からも驚きの声が上がりました。
また、同社が推進するスキャニング事業では、資料の電子化による省資源化と新しいビジネスモデルの両立について学ぶことができ、環境配慮が企業価値向上にも結びつく実例として刺激を受けていました。
さがみこファーム(相模原市)
2日目は、ブルーベリー栽培と太陽光発電を組み合わせたソーラーシェアリングを実践する「さがみこファーム」を訪問しました。同社は「さがみはらSDGsアワード2023」市長賞や第一回かながわ脱炭素大賞を受賞するなど、地域に根ざした持続可能な取り組みで注目されている企業です。
午前中は養蜂所や新旧のソーラーシェア施設を見学し、災害時には地域に開放する充電スポットの仕組みなど、農業とエネルギーが地域の暮らしにどのように貢献しているかを学びました。午後はブルーベリーの植替え作業を体験し、実際に土に触れながら農業の手間や工夫を体感。ミツバチの受粉や人工土壌の利用など、農業現場の工夫が理解を深めるポイントとなりました。
代表の山川氏はすでに本学のエネルギーの取り組みをご存知であり、学生の学びに合わせた丁寧な解説をいただけたことも、今回のフィールドワークの大きな価値となりました。
今回の視察で得た現場の学びは、環境や地域課題の複雑さを理解する大きな一歩となりました。こうした体験が、学生たちの発信する啓発活動に深みを与え、学外の方々とのコミュニケーションにも良い影響をもたらします。
視察で得た知見を生かしつつ、学生たちは地域との学びをさらに発展させ、持続可能な未来づくりに向けた取り組みを主体的に広げていきます。
