2023年5月、1号館屋上に新設したオーガニックファーム「UD FARM」。
木更津市にあるサステナブルファーム&パーク「KURKKU FIELDS(クルックフィールズ)」(※1)に監修いただきながら有機農業で農作物を栽培・収穫し、The University DININGでメニュー展開、The University DININGで排出される野菜くず等を使ってたい肥を作り、UD FARMへ還元する循環社会の形成をめざしています。
今回は、プランター栽培とメンテナンスの様子をお届けします。
5月22日 プランター栽培
以前、CUC100ワイン・プロジェクトが菜の花栽培で使用していたプランターを一部譲ってもらいました。
屋上スペースはさつまいもの栽培でパンパンなので、プランターを使用して他の作物を育てることにも挑戦してみます。
またさつまいもの苗も少し余っているので、プランターで栽培できるのか、地上と屋上での栽培に差があるのかも比べてみます。
プランターをThe University DINING裏手に移動させ、深さを出すために土を追加し、さつまいもの苗を植えます。
作業をしているとThe University DININGの料理長が見に来てくれて、過去に農家修行をしていたことを教えてくれました。UD FARMで定植するときは切りっぱなしの苗をそのまま植えていましたが、料理長が修行していた農家ではさつまいもの苗を水に漬けて、根を出してから定植していたそうです。
せっかくだし比べてみよう! ということで、「KURKKU FIELDS式」と「The University DINING式」の2パターンで育ててみることにしました。成長具合に差があるのか、乞うご期待!
7月22日 メンテナンス作業
定植時期の変更、肥料の追加、雨量の増加などのおかげで昨年度よりも成長具合が凄まじいです。畝は一体どこにいってしまったのでしょうか?
というわけで、夏休みに入る前に草むしりをすることにしました。
プラス、KURKKU FIELDSから新たな苗を分けてもらったので、その苗をプランターへ植えることにしました。
草むしりが終わったあとは、コンポストでつくったたい肥の確認。
昨年度コンポストを作り、学内の落ち葉、The University DININGから排出される野菜くず・コーヒーかす、人間社会学部小口ゼミナールが実施しているぽこぽこバナナプロジェクト(※2)で排出されるバナナの皮などをパンパンに詰めたものが……。
約1年かけてコンポストの半分以下の量になるくらいまで分解され、土の状態になりました。微生物の力はすごいですね。
ただ、出来上がった量はわずか土のう袋1袋分のみでした。貴重なたい肥は土と混ぜ込んで、次の作物を育てる際に使用します。
この日の作業は終了です。暑すぎる日の作業でしたが、よく頑張りました。
次回の活動記録では、成長具合をお届けします。
- ※1 KURKKU FIELDSは、持続可能な未来に向けた暮らしをテーマに、「農業」「食」「エネルギー」「自然」など、これからの社会で求められる暮らしを実践・提案するサステナブルファーム&パークです。
- ※2 日本に輸入されたバランゴンバナナのうち、規格外品に分別される約7~8%のバナナを少しでも減らし、活用しようとするプロジェクト。個人団体問わず、フードロスを学ぶ教材としての活用などを呼びかけている。