——外国の小学校にきょう味があります。せい服やランドセルはありますか? 教科書はありますか? おべん当ですか? きゅう食ですか? 歩いていきますか? いっぱいいっぱい知りたいんです。
小学校に行く時に着ていく服は、日本の中でも同じではないのです。
これを読んでくれている子は、どんな子ですか? 通っている小学校は公立ですか? し立ですか? し立の小学校だと制服ですね。公立でもせい服が決められている小学校はかなりあります。
また、日本でもそうですが、外国では、ジャージを着て学校に行く子どもも多いのです。つまり、学校に来ていく服だけでも、日本はこうで、外国はこうだと言えないのです。
——ランドセルはありますか?
さい近、外国で、日本のランドセルがかっこいいと人気が高まっています。日本の小学校で見られるランドセルは、日本の小学校だけのようです。多くの国では、リュックサックが使われています。
イギリスの公立小学校では、えん筆や消しゴムなどの文ぼう具は、学校に用意されていて、みんなで使うので、筆箱を持っていくひつようがありません。
プリントやワークシートが中心で、教科書を使わないじゅ業もありますので、教科書を持っていくひつようがない学校もあります。そういう学校では、学校のマークが入った軽いバッグがもらえることがあるので、それで十分なのです。
外国の小学校のれい。着ている服もバラバラ、リュックをいすの後ろにかけています。
——歩いていきますか?
学校が近くにあると、子どもは歩いていけますが、そうでないと、お家の人が子どもを車で送ったり、スクールバスで学校に通ったりします。
アメリカのスクールバスは写真のように、黄色です。バスの後ろに赤いランプがあります。そのランプが点めつしている時は、子どもたちがバスに乗ったり下りたりしている合図です。そういう時、後ろにいる車は、バスを追いこしてはいけません。止まっていなければならないという、ほうりつがあります。子どもたちを事こから守ろうとする考えがわかりますね。
——きゅう食はありますか?
スペインは,お昼ごはんを家族そろって食べる習かんがある国です。お昼休みが2時間あるので、お昼休みになると、子どもたちは、学校の前で待っているお家の人の車やスクールバスに乗りこんだり、家が近い子は歩いて家に帰って、家族でお昼ごはんを食べます。お父さんもいっしょに食べる家も多いそうです。そして、お昼ねをして、また学校に行って勉強するそうです。
写真はハンガリーの小学校で食べたきゅう食です。ただ、教室で食べるのではなく、子どもたち全員が食どうに行って食べます。この日はスパゲッティーとスープでしたので、フォークとスプーンで食べましたが、フォークとナイフで食べる日もあります。おべん当を持っていきたい子は、自分のおべん当を食どうで食べます。
いかがでしたか?
このように、世界の小学校は、日本と同じような仕組みもありますが、その国で、どくとくな仕組みを持っている小学校もあります。
ここでは、みなさんにつたえられなかったことがたくさんあります。これらは、図書館の本やパソコンで調べることもできます。きょう味があったら、自分で調べてみませんか? 世界には、みなさんの想ぞうをこえた面白いことが待っていますよ。
※画像の無断転載及び複製等の行為は禁止します。
酒井志延(さかい・しえん)
商経学部教授。専門は外国語教育。著書『"先生"のための小学校英語の知恵袋—現場の「?」に困らないためにー』(くろしお出版)は、英語に対する小学生からの素朴な疑問に一つひとつ丁寧に答える内容で、先生必携の一冊。そのほか、『社会人のための英語の世界ハンドブック』(大修館書店)、『映画で学ぶ英語の世界 —スーパーヒーロー・マザーグース・ギリシャ神話』(くろしお出版)など著書多数。
この記事に関するSDGs(持続可能な開発目標)
関連リンク
この記事が気に入ったらフォローしませんか。
千葉商科大学公式TwitterではMIRAI Timesの最新情報を配信しています。