シンポジウム・研修会等

 2024年11月30日(土)に千葉商科大学1号館で職業会計人を対象とした会計・税務研修会(講師:小池聖一・パウロ)を開催しました。当日はオンライン参加者含め96名の方にご参加いただき、大変盛況な会となりました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

<概要>

【日時】:2024年11月30日(土)
【開催校】:千葉商科大学1101教室
【発表タイトル】:「ITリスクと不正事例『2025年の崖』DX・AI」
【発表者】:小池 聖一・パウロ(千葉商科大学会計ファイナンス研究科教授/公認会計士/
               公認情報システム監査人/公認内部監査人/公認不正検査士/
               内部統制評価指導士/内部監査品質評価士/
               横浜国立大学会計人会代表幹事)

<講師の報告要旨>

 2018年に発表された経済産業省の所謂DXレポートではデジタルによる業務の変革が必要であり、それが達成できない場合には日本企業の国際競争力が低下するという推測が「2025年の崖」という衝撃的な表現で紹介されています。 確かに、テクノロジーの進歩は少子高齢化で労働人口の減少が続く日本の現状に対する有力な解決策となっており、コロナ禍への対応でオンライン会議やペーパ—レスも加速し、様々な用途が模索されている生成AIの利用に関するハードルも下がっています。そのような観点からはDXへの対応遅れがこれからの企業に深刻な影響を与える可能性は否めません。
 ただし、便利なITを導入し、それに依拠する環境は時に足元を掬われる危険も内包しています。昨今の報道等でも、新システムの開発・導入に失敗したり、長期に不正が発覚せずに多額の資金が流出したり、外部からの攻撃を受けるなど、IT関連の事故が事業活動に大きな影響を与えることも少なくありません。 本講座は、不正事例等を参考にITの利用に伴う危険性についての知識を得て、IT利用者が備えるべきリスクについて検討を進める一助となることを目的としています。

<報告におけるスライドの一部>