2024年7月2日
擬人化性を活用した感覚マーケティングが消費者の判断および行動に及ぼす影響(活動報告)
研究代表者:西井 真祐子(商経学部 准教授)
本プロジェクトは、2023年4月〜2024年3月の一年間行われました。Ⅰ. 本プロジェクトの目的
感覚マーケティング(sensory marketing)とは、「消費者の感覚を刺激し、その行動に影響を与えるマーケティング」と定義されています(Krishna, 2012)。本プロジェクトは感覚の中でも消費者に膨大な情報を伝える「視覚」の刺激が、消費者の判断や行動に及ぼす影響について研究してきました。具体的には、擬人化性の高い製品デザインが消費者のブランドに対する知覚にどのような影響を及ぼすのかについてや、擬人化性を拡大した刺激が他者の消費行動に対する判断、そして行動にどのような影響を及ぼすのかなどについて、研究を行ってきました。
Ⅱ. 活動の流れ
実証研究の流れに沿って、最初に関連する先行研究を読み込み、研究の潮流を把握しました。次に、先行研究が明らかにしていることと現実世界が抱える社会的問題などとのギャップを掴み、研究課題の設定と概念モデルの構築を行いました。それから本プロジェクトでは、オンラインを活用した調査を多数行い、概念モデルの検証を積み重ねてきました。調査で得られたデータの解析結果から明らかにされた研究成果については、国際学会のカンファレンスでの発表や国際学術誌への論文投稿を行うべく、準備を進めています。