2023年12月12日
メタバース教育の事例研究および主要プラットフォームにおける実験と分析
メタバースでは、場所や時間の制約なく、教育を受けることができます。例えば、海外の大学の講義を受講したり、夜間や休日に授業を受けたりするなど、これまでは難しかったことが可能になります。アバター(仮想空間内のキャラクター)を介して、遠隔地にいる学生同士が、仮想空間で一緒に授業を受けたり、課題を一緒に取り組んだりすることもできます。また、現実世界では難しい、歴史の授業でタイムスリップ体験をしたり、宇宙旅行を体験したりすることができます。
Ⅰ.メタバース教育の事例研究
LabStarは、メタバース上で理科実験ができる世界最大のプラットフォームです。このプラットフォームでは、ユーザーは仮想空間内に再現された実験室で、さまざまな実験を体験することができます。スタンフォード大学では、メタバース上で講義を実施しています。学生は仮想空間内に再現された教室で、講師や他の学生と交流しながら講義を受けることができます。角川ドワンゴ学園 N/S高等学校では、メタバースを活用した授業を実施しており、英語やプログラミングなどの授業を受けることができます。本研究では現在、「VR Chat」「Cluster」「Minecraft Education」を教育に用いる実験を準備しています。
Ⅱ.仮想空間の構築およびVRヘッドセット用システムの開発
ゲーム開発プラットフォーム「Unity」を使い仮想空間を構築しています。3Dモデルで作られた仮想空間は、メタバースプラットフォームである「VR Chat」や「Cluster」にインポートすることができます。また、ゲーム開発環境「Unity」で、VRヘッドセットとコントローラーを使った仮想空間内の移動および視点の変更ができるシステムを開発しました。本システムには、任意のタイミングで180度立体視の実写映像をHMDに投影する機能も実装しました。




