研究プロジェクト成果報告

研究代表者:中村 元彦(会計ファイナンス研究科 教授)
共同研究者:谷川 喜美江(商経学部 教授)
      渡邉 圭(商経学部 准教授)
      小池聖一・パウロ(会計ファイナンス研究科 教授)

1.研究成果の概要
千葉商科大学では多くの税理士・公認会計士をはじめとする会計人を輩出しており、組織化されたCUC会計人クラブが存在する(千葉商科大学同窓会のホームページ上にも記載あり)。定期的な会合をCUC会計人クラブと実施すると共に、会計教育研究所が年に1回の会計・税務研修会の開催を実施することで信頼関係を構築してきている。第11回会計・税務研修会は、この年に1回の会計・税務研修会に当たる。
また、CUC会計人クラブに限定せず、東京税理士会及び千葉県税理士会、日本公認会計士協会千葉会にも声を掛け、幅広い会計専門家の参加を呼びかけている。なお、税理士会、公認会計士協会の継続研修の認定を申請し、承認を頂いている。参加者数は96 名(対面形式:82 名/オンライン形式:14 名)となっている。
AI等の利用における会計・税務業務の影響を調査に関して、実務家へのアンケートやヒアリングは重要であり、インターネットによる調査の実施では、調査自体の信頼性の問題、複雑な質問項目への回答率の低下など十分な調査ができないことが多い。これに対して、CUC会計人クラブとの信頼関係を構築することにより、会計・税務業務における課題について、調査することが可能となっている。なお、CUC会計人クラブの会長からも協力に関して対応するとの回答をいただいている。
定常的プロジェクト「AIの活用に基づく会計業務・税務業務の変革の可能性及び影響に関する検討」においても、実務家への交流に基づくディスカッションが実務家における問題意識が研究に繋がっており、2つの定常的プロジェクトは実務面と学術面としての両輪の位置付けとなっている。

2.著書・論文・学会発表等
【著書・論文(査読なし)】
①会計学の新展開、中村元彦、20255年3月、株式会社CUCサポート、2-3インボイス制度開始後の税務における電子化の動向-デジタルインボイスと電子帳簿保存法改正を中心とした中小企業への影響の考察-
②「学会発表等」に記載の会計・税務研修会を受けて、CUC View & VisionのNo.56に投稿済み(小池聖一・パウロ)
【学会発表等】
「ITリスクと不正事例『2025年の崖』DX・AI」、第11回 会計・税務研修会、2024年11月、千葉商科大学1101教室、小池聖一・パウロ