研究プロジェクト

実務と理論との近接、ならびに、学びを実績や成果というかたちに繋げることが求められて久しい。その端緒として、当プロジェクトでは学部ならびに大学院中小企業経営管理コースとの連携を視野に入れるかたちで、研究者と実務家とのコミュニケーションを深化させることを意識している。とりわけ、大学院に所属している教員は、学会における受賞歴ならびに地域企業の課題解決の実績などを有している中小企業診断士であり、時代の求める中小企業サポートのプロフェッショナルを養成している。 当プロジェクトの主目的は、企業経営者に対するインタビューを本学の機関誌である『中小企業支援研究』における「経営者インタビュー」を拡充するかたちで、学部教員とともに多様な中小企業のなかからインタビュー企業を探索して知見や素材を蓄積することである。 中間報告としての成果は、『CUC View & Vision』No.58(2024年9月号)の2点である。 構成員は秋田舞美、石井孝昌、今井和夫、小野史人、角田光則、鈴木直志、前田進、松下幸生(研究代表者)の8名(仮名順)となっている。

Ⅰ.行者菜の価格設定と取引先の分散—行者菜生産グループと行者菜の紹介—

さわのはな倶楽部合同会社に対してインタビューを実施した。構成は「行者菜生産グループ立ち上がりの経緯」、市場に存在していなかった行者菜の「価格設定」、「コロナ禍の影響と近況(販売先を含む)」、「取引先の分散」、「加工品の開発動機と流通」の5点である。

Ⅱ.強い関係づくりで価値を共に創り続ける専門商法

株式会社アッキーインターナショナルに対してインタビューを実施した。構成は「当社の歴史」、「事業の形態と対象顧客」、「転換期と対策」、「ビジネス・マインドは取引先、顧客、従業員との関係性の重視」、「コスト管理や営業政策での工夫」、「不測事象の中でも存続するための独自戦略」、「将来の事業展開について」の7点であり、最後に「当社の示唆するもの」を記している。


 


写真は『CUC View & Vision』No.58のp.56、p.59より引用。

プロジェクト参考サイトCUC View & Vision No.58