2024年12月16日
研究教育活動実施報告書:遠藤隆吉研究所
基盤教育機構・遠藤隆吉研究所 枡岡 大輔
2024年12月5日、遠藤隆吉研究所協力のもと、第一回「生々主義哲学会議」が開かれました。基盤教育機構共通教養科目「哲学」「倫理学」受講生を対象として実施いたしました。商経学部、人間社会学部、サービス創造学部、政策情報学部の4学部の学生計9名が参加しました。
生々主義哲学会議は、遠藤隆吉先生の最晩年の思想「生々主義哲学」について、対話を中心とした議論を通じてその意味と可能性を探究することを目的としています。参加学生たちには、それぞれの最も関心のあるテーマや問題について自由に発言してもらい、それぞれの考え方や課題に対する対策やアプローチについて、議論しました。中でも特に「最もよく事象の本質を表現している発言」をした人を表彰し、初回は1年生の学生が受賞しました。 議論のテーマは主に、「授業中に寝てしまうのは授業のせいか、それとも、自分のせいか」「自傷は悪か」「過食と不安」「本名と呼び名の違いの本質とは何か」「沈黙できない抑圧としての社会」「恋愛とは何か」「幸福とは何か」「厄介者の存在意義」「非人間性とは何か」といった話題が生まれました。予定していた開催時間を過ぎて2時間半も、笑いながら、時に真剣に、互いの話を聞き合い、話しました。学びのあるよい議論を展開できたことを心から喜んでいます。
遠藤隆吉研究所の協力のもと、生々主義哲学の理念と実現を探究する場として、基盤教育機構のみならず全学部生に参加してもらえるよう工夫し、今後も開催していきたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。
以上