2025年5月29日
ウォーターフロントにおけるテンポラリー・アーバニズムの現状と課題 2024年度成果報告
研究代表者:榎戸 敬介(総合政策学部 教授)
1.研究成果の概要
1.研究概要
本研究は、長期的な都市ビジョンに基づき恒久的で固定的な都市空間の完成を目指す従来の都市計画の思想に対し、一時的あるいは短期間での土地利用や空間利用の変化により都市問題の解決を目指すテンポラリー・アーバニズム(temporaryurbanism)の発想に着目し、その実態の把握と理論化を進めることを狙いとする。
2.今年度の活動
1)海外事例および理論に関する文献の収集
テンポラリー・アーバニズムに関する事例とその理論的研究は北米および西欧で先行しており海外文献の収集が必要である。今年度はブリティッシュコロンビア大学図書館を中心にして英語文献の収集を進めた。
2)現地調査
調査対象地区として設定したウォーターフロント地区におけるテンポラリー・アーバニズムの展開を把握するために、バンクーバー(臨海地区)、モントリオール(河岸地区)、ケベックシティ(河岸地区)、 トロント(湖岸地区)を訪れて現地調査を実施した。
3)海外研究者・実務家とのネットワーキング 上記の海外現地調査を通してテンポラリー・アーバニズム関連分野の研究者・実務家とのネットワーキングを開始した。
3.現時点の成果
1)理論研究の進展
収集した各種の英語文献を通し海外におけるテンポラリー・アーバニズムの理論研究の現状を確認することができた。
2)テンポラリー・アーバニズムの実態把握
上記の都市における実地踏査を通しテンポラリー・アーバニズムのプロジェクトを経験的に理解することができた。