研究代表者　山田　耕生（人間社会学部　教授）

１．研究成果の概要
本研究では欧州におけるルーラルツーリズム（＝農村でのツーリズム）の状況を明らかにしつつ、欧州をはじめとするインバウンド客（訪日外国人旅行客）による日本のルーラルツーリズムへのまなざしやニーズを分析することで、今後の日本におけるルーラルツーリズム発展のポイントを考察する。 〇今年度の活動と成果 　研究初年度である2024年度は以下の活動を行った。活動内容は以下の通り。 ①イタリアにおけるルーラルツーリズム調査 2024年9月にプーリア州のアグリツーリズモ（農家民宿）を訪問し、宿泊客の動向やニーズを明らかにした。 ②秋田県仙北市におけるルーラルツーリズム調査 2024年7月と9月の2度仙北市を訪問し、行政担当課やルーラルツーリズム推進組織との意見交換を行ったほか、農家民宿への宿泊を通じてルーラルツーリズムの実態を明らかにした。 ①②の調査を通して、日本とイタリアのルーラルツーリズムの内容には、農家民宿経営の特徴や宿泊客の滞在中の行動には大きな差異があることが分かった。

２．著書・論文・学会発表等
【論文（査読なし）】
日本のルーラルツーリズム推進組織の特徴と役割－秋田県仙北市の事例、山田耕生、2024、千葉商科大学論叢62-3、59-72
【学会発表等】
Characteristics of rural tourism promotion organizations in Europe and their applicability to Japan. YamadaKosei, 2024, 35th International Geographical Congress, Dublin, Ireland
Characteristics of rural tourism promotion organizations in Europe and their potential application to Japan, YamadaKosei, 2024, Tourism for Recovery, Resilience and Regeneration in Rural and Peripheral Areas Symposium, Wakayama University