2025年12月8日
日本におけるルーラルツーリズムの発展に向けた条件整理に関する研究
日本ではルーラルツーリズム(農村における観光)発展に向けた政策が20年以上導入されているにも関わらず、現時点で国内旅行に広く普及していない。一方で、ヨーロッパではルーラルツーリズムが一般観光の一つとして普及している。本研究ではこの点に着目し、今後日本においてルーラルツーリズムが普及するための鍵としてインバウンド客利用の増加があるという仮説に立ち、彼らが日本の農村での観光をどのように評価しているかを明らかにし、今後のルーラルツーリズムの発展に向けた考察を行うのが目的である。
2025年度は国内におけるルーラルツーリズム、特にインバウンド客によるルーラルツーリズムの動向を把握すべく、秋田県内において農家民宿の調査を実施した。具体的には6月から12月の期間に農家民宿に宿泊したインバウンド客に向けたアンケート調査を実施した。今年度の残りの期間においてアンケート結果の集計を行い、昨年度の成果である日本人によるルーラルツーリズム評価と今回の結果を比較分析する。そして日本におけるルーラルツーリズム発展に向けた条件について考察を行っていく。