1.フランス・リヨンのESSCAスクールオブ・マネジメントでの発表（オンライン）

同領域においてヨーロッパを代表する学会（MCA：マネジメント・コントロール・アソシエーション）で今年9月に発表を行った。テーマは大和ハウス工業のグリーン・サプラ イチェーン・マネジメント（環境に配慮したサプライチェーン・マネジメント）である。コントロールは、相手に影響を与える方法や構造等を研究する分野なので、バイヤー企業がサプライヤー企業にどのように影響を与えているのかについて検討した。特に日本型の取引慣行（関係特定的で長期継続的な取引）が大きく影響を与えていたので、ヨーロッパの学者からの関心を高めた。

2.10月の国府台学会（千葉商科大学）での発表に向ける準備等

同学会発表では、①企業構成員の環境モチベーションの内容を明らかにすることを通じて、②企業の社会環境課題への取り組みが持続可能性を高める根拠を明らかにすることをねらいとした。文献研究（モチベーションや人的資源管理論に関する先行研究レビュー）をメインの方法としたが、インタビュー調査で情報を補完した。その他環境マネジメント・コントロール・システム論の体系化に向ける研究を継続して行った。