【フィールドワークin奄美】奄美でフォトコンテストを開催しました

国際教養学部

2017年12月7日

国際教養学部の1年生が11月21日(火)~23日(木)の日程で鹿児島県奄美大島を訪れ、フィールドワークを実施しました。台湾での「海外フレッシュマンキャンプ」に続くこの国内フィールドワークは、独特の自然の中で育まれた文化が残る奄美で、日本をより深く理解するために行われました。また、今年は奄美群島が国立公園の指定を受けたことを踏まえ、研修の集大成として、奄美の自然・文化のテーマとしたフォトコンテストを実施しました。

研修1日目は奄美大島に到着後、研修拠点となる奄美パークで観光協会の歓迎を受けました。美術館にて奄美を代表する画家である田中一村の絵画鑑賞、その後、島唄の演奏と解説に耳を傾け、旧暦の8月に五穀豊穣と集落の繁栄を祈り捧げる「八月踊り」に参加して盛り上がり、込められた思いや背景などに理解を深めました。

  • フィールドワークin奄美
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研修2日目は奄美大島の南西部、加計呂麻島との海峡沿いの古仁屋港より水中観光船に乗り、大島海峡に広がる豊かな珊瑚礁、熱帯魚の鑑賞をしました。マングローブ原生林ではカヌーに乗り、島固有の植物や生物の多様性を自らの目で確認し、奄美の特異な自然も体感しました。さらに伝統工芸品として有名な大島紬の工房見学や染色体験を行いました。当日は残念ながら雨天でしたが、天候に恵まれないなか、学生達は各施設での研修や体験の合間を縫い、フォトコンテストに向けた写真撮影を行っていました。

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研修3日目は奄美パーク田中一村記念美術館にて、奄美の自然、文化をテーマにしたフォトコンテストを実施しました。奄美市長をはじめ、観光協会長、商工会会頭、スミソニアン博物館のネイチャーズベストフォトグラファー賞を受賞したグローバルに活躍するフォトグラファーが審査員として参加し、1年生86名が研修中に撮影した写真のなかから、優秀賞を5点選出しました。金賞には大島紬の織工程を撮影した「匠」と題された写真が選ばれ、学生は奄美市長から直接表彰状を受け取りました。審査員からは「学生ならでは視点で撮られた写真はとても新鮮に感じられた。今回のフォトコンテストは自然がテーマだったが、島にはたくさんの祭や踊りなどの文化が根付いているので、このような文化にも触れてほしい」とお言葉をいただきました。

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入学直後、台湾での「海外フレッシュマンキャンプ」で海外から日本を見つめた学生たちは、日本国内でも独特の生態系を持つ奄美の自然に育まれた歴史や文化に触れ、日本とは何かを考察するアクティブ・ラーニングとなりました。 現地での調査結果は各班でとりまとめ、ポスターセッションで発表する予定です。自ら行った調査を再確認すると同時に、他班が行った調査方法と結果を考察し、さらなる理解へとつなげます。

フィールドワークin奄美

優秀賞

金賞:米澤 恵美(鹿児島育英館高校出身)
銀賞:田中 薫子(船橋二和高校出身)
佳作:齋藤 海斗(実籾高校出身)
田中一村美術館賞:古谷 舞帆(沼津商業高校出身)
学生賞:西澤 雄太(大町岳陽高校出身)

受賞学生の声

私は鹿児島県に住んでいたことがあり、今回の奄美大島の研修を楽しみにしていました。事前学修で奄美に関する知識を修得し、現地で研究を行うためチームでの学修にも取り組みました。水中観光船やカヌーでの自然観察の時は雨でしたが、泥染めや島唄など文化体験やフォトコンテストは天候に影響されず楽しむことができました。フォトコンテストでは、カメラ初心者でありながら、伝統工芸の大島紬を撮った作品で金賞をいただけました。まさか入賞できるとは思っていなかったので嬉しかったです。また、奄美大島に訪れたいと思いました。

金賞:米澤 恵美

フォトコンテスト審査員

審査委員長:朝山 毅氏(奄美市長)
審査委員:奥 篤次氏(あまみ商工会会頭)/越間 得晴氏(奄美大島観光協会長)/浜田 太氏(フォトグラファー)