最新情報 2021年度

重要

新型コロナウイルスの感染拡大に対し、政府は4月25日に3回目の緊急事態宣言を発出し、延長を続けてきましたが、6月20日で沖縄県を除き解除しました。しかし、千葉県に適用されていた、まん延防止等重点措置は7月11日まで延長されました。感染拡大のペースは下がりはじめたように見えますが、東京都では下げ止まりの様子も見られ、予断は許しません。

本学では4月から、千葉商科大学活動制限レベル2に基づく感染防止対策を実施し、面接授業は8割近くの授業で実施してきました。このたびの政府の緊急事態宣言解除にあたり、今後の本学の対応について、改めてお知らせします。

1. 活動制限レベル2のもと、面接授業を中心に

6月21日以降も首都圏ではまん延防止重点措置が発出され、市川市ではこれまで適用されてきた、まん延防止重点措置の期間が延長されます。そのため、基本的にこれまでと同様、本学の定義する活動制限レベル2とします。現在、授業全体の8割ほどで面接授業が行われていますが、これを維持します。

大学での学びは、学生がキャンパス内に登校してこそ十分な教育効果を得られます。それは大学での学びが、直接対面しての授業から得られるものが大きいからで、実学教育を旨とする本学においては特に重要だと考えています。そして、教員と学生との交流、学生と学生との交流、学内での諸活動、図書館などの施設利用など、大学が持つさまざまなリソースを活用することによって最大限の教育効果を得ることができます。

コロナ禍のもと、2020年度入学生の諸君は、期待していたものとは全く異なる大学生活だったと思います。また、今年度入学した諸君も、入学後に充実した大学生活を送れるのか不安に感じた点もあったかと思います。しかし、今年は、昨年よりは状況が良くなりました。とはいえ、通常とは違う状況の中でも学びを止めない学生諸君を、私たちは誇らしく思います。本学は、そのような学生の気持ちに応えられるよう、今後も最大限の努力を続けていきます。

これまで、コロナ禍において学生の健康と安全を確保するため、また感染拡大を防止し医療崩壊を回避するため、遠隔授業と面接授業の双方の授業を行ってきました。これまで遠隔授業に取り組んできたことにより、遠隔授業でも相応の教育効果を挙げることができるようにはなりました。しかし、本学では、遠隔授業は基本的に補完的なものと位置づけます。

すなわち、2021年度の開始に当たり方針を示した通り、本学においては、面接授業の実施を基本とします。ただし、学生および教職員の健康と安全を第一としますので、事態の推移によっては、社会環境の変化、および本学の活動制限指針に基づき、授業の一部または全てを遠隔授業とせざるを得ない場合もあります。

2. 感染防止対策

面接授業の実施にあたっては、感染防止を徹底しなければなりません。昨年以来、感染防止を徹底したことにより、本学では、学外での感染はありますが、学内での感染やクラスターは1件も発生していません。キャンパス内の教室等の抗菌処理をはじめ、教室には教室定員の半分以下、最大で5分の1ほどまで減らす密度管理、定期的な換気などを行い、キャンパス入構時のチェック、マスク着用も徹底しています。これら感染防止対策の徹底により、安心して面接授業を受講できます。

むしろ、教室外の活動のリスクの方が高いのです。文部科学省からも「大学等については、授業そのものよりは、いわゆる飲み会や寮生活、課外活動等における感染事案が多く発生している」との見解が示されています。そこで、部活動は感染リスクが高いとされていることから引き続き禁止とします。

    キャンパス内での具体的な感染防止策は以下の通りです。
  1. 入構時チェック
    • 入構者全員に対するサーマルカメラによる検温(37.5℃以上の方は入構不可)
    • マスク着用の確認、学生証等の提示による本学関係者であることの確認
  2. 清掃・消毒 各所消毒液の設置
    • 共用部(トイレ、ドアノブ、手すり等)の定期的な清掃及び消毒
    • 教室等の各施設及び共用PC等における長期耐用の抗菌処置と定期的な清掃
  3. 換気
    • 教室や食堂等の空調システムや窓開放等による換気
  4. 飛沫防止
    • 学内でのマスク着用の徹底
    • 面接授業の座席数調整
    • 受付窓口にビニールシートやクリアボードの設置

3. 2021年度春学期の授業について

以上、本学は教育の質を確保し、学生諸君が学生生活をエンジョイできるよう、可能な限り面接授業を実施しています。6月18日から、春学期の授業は9週目になっています。あと5週間弱ですが、気を緩めることなく感染防止対策を十分に講じ、勉学に励んでください。

一方で、基礎疾患を持つ方や海外から日本に入国できない留学生など、通学したくてもコロナ禍でそれが不可能な人もいます。これらの事情により通学できない学生については、遠隔授業もしくはハイブリッド式(通学者が面接で受けている授業を、通学できない学生向けに遠隔で受講できるようにする方式)で、登校せずに受講できるよう配慮しています。

なお、新型コロナウイルス感染症の感染拡大状況によっては、やむを得ず学期中を含めて活動制限指針の内容を変更する場合があります。あらかじめご了承ください。

4. 最後に

10月からの秋学期にはワクチン接種も進み、新型コロナウイルスの感染が終息に向かうことを期待しますが、安心できる状態になるには、まだ時間を要するでしょう。我々は大学としての使命を果たし、学生諸君が大学で多くのことを学び成長する機会を提供して行きます。学生諸君の健康と安全を確保し、本学の教育活動の質を保つべく教職員一同最善の努力を続けてまいりますので、皆さまのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

千葉商科大学
学長 原科幸彦