最新情報 2023年度

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9月14日~15日、政策情報学部の学生3名が鎌ケ谷市が所有・所管する国の登録有形文化財「澁谷家住宅(※)」の修復前の状態を記録保存するため、4K3Dの高精細立体カメラで撮影を行いデジタルツインを作成しました。

デジタルツインとは、実在する建物や文化財等を3次元撮影するなどして実寸大のデジタルモデルを構築し、AIや各種デジタルメディアと併用して建築・文化・生活を再現する手段です。

鎌ケ谷市は、2020年8月に国の登録有形文化財となった澁谷家住宅を文化財として保存・活用するため、2027年度までに保存修復工事等を予定しています。今回、修復前後の記録保存について本学への協力依頼がありました。

本学の政策情報学部には、大学キャンパスのデジタルツインを作成する、学生による「デジタルツイン作成プロジェクト」があり、今回、デジタルツインの作成実績がある学生3名が協力を申し出たことにより実現しました。
学生らは、各部屋で2~8カ所ほど撮影ポイントを定める必要があり、外観含め2日間で約100カ所の撮影を行いました。

修復工事後の2027年度には、修復後の撮影を予定しており、本学では引き続き澁谷家住宅の記録保存に貢献していきます。

「澁谷家住宅」修復前デジタルツイン作成者

政策情報学部3年 林琴葉さん(千城台高校出身)
政策情報学部3年 中嶋彩さん(流山おおたかの森高校出身)
政策情報学部2年 杉浦琉楓さん(東京学館船橋高校出身)

澁谷家住宅デジタルツイン作成
澁谷家住宅デジタルツイン作成

学生コメント

歴史的な建物の撮影という貴重な体験ができると思い参加しました。撮影時は現場にいる全員で協力して撮影地点を決定したり整えたり、連携しながら順調に進めることができました。最も苦労したことはカメラのセッティングです。カメラを水平に設置しなければきれいに撮影できないため、畳、土間など平らとは言えない場所では水準器を何度も確認しながら水平に調整しました。今後は編集でどなたにも見やすく伝わるデータに仕上げたいと思います。

林琴葉さん

※ 澁谷家住宅

江戸時代、佐津間村の名主を代々務めた澁谷家の家屋。澁谷家は明治時代に鎌ケ谷村の村長に就任している。幕末の草莽の志士で、赤報隊の澁谷総司の生家でもある。主屋は1826(文政9)年の建築と伝えられ、地域の旧家にふさわしい姿を今に残している。

澁谷家
澁谷家