「小岩-国府台ウォーキングイベント」を開催しました

社会・地域関連

2017年7月25日

7月15日(土)、連日の厳しい猛暑が続く中、「小岩-国府台ウォーキングイベント」が実施されました。
海抜ゼロメートル地帯とされる江戸川区では、大地震、局地的豪雨、竜巻などといった自然災害により、万が一、江戸川が氾濫した時には、対岸の高台「国府台地域」(千葉県市川市)が、江戸川区民の避難場所になります。
このイベントは、万が一の江戸川氾濫に備えて、自分の目と足で避難経路を確認し、近隣の地理や環境について調べておくなどの日頃の備えや訓練も目的としています。

本学と江戸川区は、2017年2月に防災に関する基本協定を締結しており、このイベントが協定後初めての協働事業となりました。
当日は、朝9時にJR小岩駅に程近い「かるがも広場」(南小岩コミュニティ会館前)に集合。主催者による開会挨拶の後、学生による簡単な説明・諸注意があり、その後、参加者を4グループに分けて10:20に最初のグループがスタート。グループ単位で5分ずつの時差を設定して、決められた経路を全員が完歩に挑戦。最終グループは正午過ぎに大学に到着しました。

ゴール地点の大学では、このイベントのために用意した「ようこそ千葉商科大学へ」と表示した横断幕を設置。参加者はこの横断幕ゲートをくぐって、完歩の達成感を一層強くしました。最後は、学生食堂「The University DINING」において、冷たいドリンクで休息しながら、参加者による意見交換を行いました。

なお、各グループ毎に、人間社会学部の正課科目「プロジェクト演習」(担当:鈴木孝男教授)を履修する学生5~6名と江戸川区危機管理室等の職員数名が加わり、目的地を目指して、一般参加者を安心・安全にサポートしました。
最終的な参加人数は、一般市民40人、大学関係者38人、江戸川区職員10人、取材で参加したNHK放送局の関係者6人の総勢94名の連団となりました。

小岩-国府台ウォーキングイベント小岩-国府台ウォーキングイベント

イベント責任者コメント

午前中から気温も高く日差しも強かったために、途中で具合の悪くなる人が出るのではないかと心配しましたが、参加者は防災意識も高く、日頃から運動習慣のある健脚自慢の方も多かったので、全員無事に目的地(国府台)に到着しました。午後からは希望者だけでオプショナルコース(商大→国分寺→須和田公園→手児奈霊堂→弘法寺)散策を企画しており、予想では、当日の暑さと参加者の年齢を考えると多分誰も参加しないだろうと推察していましたが、これがとんでもない間違いで、一般参加者の殆どの方が参加したので驚きました。一般参加者には、80歳代の方4名を含めて60歳代以上の方が一般参加者全体の約80%でしたので、シニア世代(特に70歳代以上)の元気さを再認識するイベントになりました。

地域連携推進センター長、人間社会学部 教授 鈴木孝男

参加者からのご意見(抜粋)

  • ひとり一人が防災意識を持つことが第一と思う
  • 地域の高齢者や身体の不自由な方をどのように避難させるかが問題
  • 自宅で災害を受けたときの対応を家族で話しておく必要があると思った
  • 正しい情報が必要だと思ったと同時に、自分からそれらをさがしていかなければと思った
  • 普段より家族で話し合いをし、意識を常に持ち、身を守るように気をつけるようにしている
  • 体感することでリアリティーがあり、事前の気構えができ、パニックにならずにスムーズに行動できる
  • その災害に必要な備え訓練を自治会など、どんな小さなグループでもいいので随時行って万一に備えておく

また、参加者からは、ウォーキングをサポートした学生たちの働きぶりに対する感謝の気持ちや若い人とふれあうことができた喜びの声が数多く寄せられました。

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